月光校庭のエクスカリバー
第39話
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なのが聖ペトロなわけないだろう!」
「いいえ!私にはわかるわ!」
「こんなのがどうして私のパートナーなんだ・・・。これも主の試練ですか」
ゼノヴィアに同情する。確かにそんなだと落ち込みたくなるよな。
「ちょっと!そんなに落ち込まないでよ!あなたって沈む時はとことん沈むわよね」
「うるさい!これだからプロテスタントは異教徒だと言うんだ!我々カトリックとは価値観が違う。もっと聖人を敬え!」
「なによ!古臭いしきたりにとらわれてるカトリックの方が異教徒よ!」
とうとう喧嘩に発展した。大声で言いあっているから余計に他の目を引いている。
それにしても
「イッセー。この前も思ったんだがお前の幼馴染はすごく残念だな。はぁ」
「バカな俺でもそう思うわ・・・ってなんで朔夜が沈んでるんだ?」
「いや、お前の幼馴染ポジの前任があんな残念な奴だったと思うとな。なんか悲しくなった」
全く関係ないんだが、そう思うと悲しくなった。
「いやいやいや。お前とイリナは全く違うだろう」
そうだな。あんなのと一緒にされるなんて堪ったもんじゃない。
二人の言い争いも空腹により力なくうなだれた。
「・・・まずはこの空腹をどうにかしよう。この状態ではエクスカリバー奪還もできやしない」
「・・・そうね。それじゃ、異教徒から脅し取る?主も異教徒からなら許してくれると思うわ」
教会の神は許しても日本のお上は許してくれないだろう。立派な犯罪だ。
「寺を襲うか?それとも賽銭箱とやらを奪うか?止めておけ。それよりも剣を使って大道芸をしよう。国境を超えるエンターティナーだ」
「名案ね!エクスカリバーでリンゴでもきればウケるはず」
こいつらを送り出した教会の人間もエクスカリバーを大道芸に使われるとは思っていなかっただろう。なんて無駄な使い方だ。
まぁ、それも日本では銃刀法違反になるわけだが。
「早く声を掛けるぞ。このままじゃあいつらが警察の世話になりかねない」
呆れながらイッセーたちに言い、二人に声をかけるのだった。
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