劣勢〜
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「春鈴、サチ、シェリアを頼む」
「御意」
「任せて」
俺はシィの隣に駆け寄る。
「久々だな、シィと一緒は」
「そうだね、付いてこれるかな?」
擬音を抜いて構える。
「速くは、なったつもりだよ」
俺は瞬動で恋の懐に・・・!
ブン!
「っぶねぇ!?」
瞬動に合わせて恋が剣を振る。ギリギリで身を逸らして回避するが・・・
「その初手で踏み込む癖、直ってないね」
シィが背後から恋に迫るが・・・それも恋は反応する。
「っと!流石に速いね・・・!」
「んなろ!」
拳を顔に向かって放つが、それは恋の腕で防がれる。そして振るわれた剣は擬音で弾い、て!?
ガキャアアン!?
「うわああっ!?」
的確に防いだと思ったが・・・身体が意に反して吹っ飛んでいた。勢いが付きすぎてるので、気で爪を作り上げてそれでブレーキする。
「っくぁ・・・!リョウコウと同じ感じかよ・・・ったく、パワータイプは厄介だな・・・」
今はシィがスピードで掻き回してくれている。・・・致命傷なんて与えられないし、ていうか恋を傷付けようものなら咲と剛鬼に殺される。
「最悪、逃げるが勝ちだな・・・!」
春鈴を見ると、春鈴は頷いた。・・・今ので察してくれたようだ。
「シィ、デカイの頼む!」
もう一度接近し、今度は迷切を抜く。
「十秒頂戴!」
シィが退き、俺が恋の注意を退く。
「お・・・らっ!」
横一文字・・・は弾かれた。恋の剣は身を逸らして、受け止めないようにする。
「・・・!」
「な・・・!」
横から来ると見せかけ・・・上からの振り下ろし。・・・不味い!
ガキイン!
「っぁ・・・」
足元が陥没する。重すぎる・・・!
「くっ・・・そぉ!」
グリームアイズの時と同じように擬音を抜いて剣の腹に叩きつけ、そのまま迷切の刃を走らせ・・・地面に落とす!
ズゥゥン・・・!
「よし・・・っがは・・・!?」
逸らした瞬間に無茶な体制からの蹴りで吹き飛ばされるが・・・
「っ・・・シ、ィ・・・!!」
「OK!ありったけのサギタ・マギカ、いっくよー!!」
尋常じゃない数の魔法の矢が地面を抉り、砂ぼこりを巻き上げる。
「ナイスだ!春鈴!」
「はい、こちらです!!」
「急いで、亮!」
シェリアを支えた春鈴とサチの先導で俺達はその場から退避する。
「・・・撒いたか?」
「みたいだね。・・・ふぅ、久々だから疲れたぁ・・・」
『と、言いつつも疲労度はありませんけど』
「うるさいよ、キリ
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