暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
劣勢〜
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「春鈴、サチ、シェリアを頼む」

「御意」

「任せて」

俺はシィの隣に駆け寄る。

「久々だな、シィと一緒は」

「そうだね、付いてこれるかな?」

擬音を抜いて構える。

「速くは、なったつもりだよ」


俺は瞬動で恋の懐に・・・!

ブン!

「っぶねぇ!?」

瞬動に合わせて恋が剣を振る。ギリギリで身を逸らして回避するが・・・

「その初手で踏み込む癖、直ってないね」

シィが背後から恋に迫るが・・・それも恋は反応する。

「っと!流石に速いね・・・!」

「んなろ!」


拳を顔に向かって放つが、それは恋の腕で防がれる。そして振るわれた剣は擬音で弾い、て!?

ガキャアアン!?

「うわああっ!?」

的確に防いだと思ったが・・・身体が意に反して吹っ飛んでいた。勢いが付きすぎてるので、気で爪を作り上げてそれでブレーキする。

「っくぁ・・・!リョウコウと同じ感じかよ・・・ったく、パワータイプは厄介だな・・・」

今はシィがスピードで掻き回してくれている。・・・致命傷なんて与えられないし、ていうか恋を傷付けようものなら咲と剛鬼に殺される。

「最悪、逃げるが勝ちだな・・・!」

春鈴を見ると、春鈴は頷いた。・・・今ので察してくれたようだ。

「シィ、デカイの頼む!」

もう一度接近し、今度は迷切を抜く。

「十秒頂戴!」

シィが退き、俺が恋の注意を退く。

「お・・・らっ!」

横一文字・・・は弾かれた。恋の剣は身を逸らして、受け止めないようにする。


「・・・!」

「な・・・!」

横から来ると見せかけ・・・上からの振り下ろし。・・・不味い!

ガキイン!

「っぁ・・・」

足元が陥没する。重すぎる・・・!

「くっ・・・そぉ!」

グリームアイズの時と同じように擬音を抜いて剣の腹に叩きつけ、そのまま迷切の刃を走らせ・・・地面に落とす!

ズゥゥン・・・!

「よし・・・っがは・・・!?」

逸らした瞬間に無茶な体制からの蹴りで吹き飛ばされるが・・・

「っ・・・シ、ィ・・・!!」

「OK!ありったけのサギタ・マギカ、いっくよー!!」

尋常じゃない数の魔法の矢が地面を抉り、砂ぼこりを巻き上げる。

「ナイスだ!春鈴!」

「はい、こちらです!!」

「急いで、亮!」


シェリアを支えた春鈴とサチの先導で俺達はその場から退避する。













「・・・撒いたか?」

「みたいだね。・・・ふぅ、久々だから疲れたぁ・・・」

『と、言いつつも疲労度はありませんけど』

「うるさいよ、キリ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ