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こんな私(俺)の物語
第十二話 月光校庭のエクスカリバー
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前だろうし。

「行きます!」

無茶苦茶強化して来る籃。殺気が凄まじいことは勘違いだと信じたい。

『人類と人外の境界』種族、妖怪!

がっ!

「ちょっと籃!殺気籠ってるわよ!」

「え?殺る気を出しているだけですよ?」

字が違う!尻尾のキレが凄くいいな!地面に片手をついて逆立ちして、そのまま回転してきた!ちょ!妖力纏うな!危ないよ!まて!爪に妖力籠めるな!鋭利過ぎるだろ!
えっ?なんで尻尾の先に妖力溜めて放とうとしているんですか?

『式輝「狐狸妖怪レーザー」』

やっぱり撃ってきたぁぁぁ!遠慮とか躊躇とか情けとか全くない!

『結界「四重結界」』

途中から弾幕勝負になっているけど気にしない!お決まりの四重結界で九本のそこそこ太いレーザーを防ぐ。
結界系のスペルは、至近距離専用なんだ。那由多結界が異常な射程を誇るだけだ。
だから、ロングレンジのスペルが必要になる。

『深淵「断片達の終焉」』

自分の周りに六つの結晶を作り出し、後輪のように並べ、無数の槍型弾を撃った後に、レーザーを六本同時に放つスペル。
こらそこ、ネ○リム先生とか言わないっ。

とにかく!『境巣「幻想蟲ネスト」』よりも威力があるし、射程もある。(中二病。まあ、仕方ない)
籃は、最初こそ弾いていたが、徐々に物量に押されていき、最後のレーザーは逃げの一手だった。

「いざや散れ。常世咲き裂く怨天の花・・・!」

なんだろう。凄く不穏な詠唱?が聞こえてきた。しかも何処かで聞いたことがある。なんだったっけ?運命だっけ?

『幻毒「彼岸花殺生石(ヒガンバナセッショウセキ)」』

猛毒の弾幕が降り注ぐ。空中で花開くように弾け、その猛威は増した。
っち。思い出した。キャス狐さんのスキルじゃねえか。当たったら不味い。あれは呪毒(じゅどく)だ。薬品とか自然にある毒とかではなく、任意的に作られた「都合の悪い毒」だ。どんな効果があるかもわからない。

『境符「魅力的な四重結界」』

先ほどの四重結界の上位スペルで自分に降りかかる毒弾を防ぐ。が、若干だが、結界が溶けていた。後で聞いたら、霊力、妖力など、纏めて源力と言うが、それを溶かす毒らしい。四重結界だったら溶けていた。

コノヤロー。Fate繋がりか。玉天崩は止めろよ?
にしても、いい搦め手だな。弾幕ごっこでは使えなさそうだ。俺も弾幕ごっこに使えないスペルがあるけどな!
今は使わない。殺害特化だから。

『航空「八雲エアライン」』

どでかいスキマを開き、そこから飛行機を召喚してぶち当てる、『廃線「ぶらり廃駅下車の旅」』の上位スペルだ。
『創造と破壊の境界』を操って作りました。副産物で、物の『目』を手のひらに移動させて握り潰せるようになりました
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