第二十五話
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ッザッ、というような音が聞こえてくる。
とりあえず、槍を召喚して何があっても対策できるようにすると・・・
「ウガアアアアアアア!!!」
一頭の狼が、俺に向かって飛び込んできた。
「閃槍弾刃!」
とりあえず、槍で横殴りにして、立夏を抱えて自分も飛び、距離を置く。
「ソウ兄、あれが?」
「ああ、探してた神様だろうな。もんのすごく力が湧いてくる」
狼を睨みながら立夏をおろし、蚩尤の権能で盾を作って持たせる。
これなら、神様の攻撃にも少しくらいは耐えてくれるだろう。
「じゃあ、立夏はそこで、俺が危なくなったりしたら助けてくれ」
「了解!」
とりあえず、新しく槍を二振り召喚して、狼のほうをむく。
「ウウウ・・・ワオオオォォォォオオオン!!!」
「うるせえワン公だな!」
小手調べに槍を投げつけ、槍を追加で召喚し、狼に向かって突っ込む。
が、投げた槍も俺が振るった槍も、急成長した植物によって防がれた。
「そういや、豊穣神の可能性もあったな・・・にしても、邪魔だなこの植物!」
狼を守るようにして生えているので、蚩尤の権能で薙刀を作り、まとめて斬り裂く。
そして、そのままの勢いで狼に切りかかろうとするが・・・
「ウガァァア!」
「いっつ!」
爪で思いっきり、左肩を抉られた。
「ソウ兄、大丈夫!?」
「ああ、大丈夫だ!避けれたと思ったんだけどな・・・何かの権能か?」
かといって、このまま何もしないわけにはいかない。
どうにも、植物がある限り攻撃が当たりそうにないし・・・いっそ、全部焼き払うか。
「この一撃は民への罰。裁き、消し去り、」
「野を駆け、植物を操る神。彼は善なるものに加護を与え、悪人には裁きをくだす。その神の名は・・・ソウ兄!それはダメ!!」
立夏が何か言っているが、もう止まらない。
このまま行こう。
「その罪の証を消滅させよ。この舞台に一時の消滅を!」
護堂戦でも放った、ゼウスの権能の最大火力。
これで、ここら一体の植物を全部焼き尽くせば・・・
「ガハッ・・・」
が、狼は雷を全て避け、牙で右肩を、爪で心臓と肝臓を貫かれた。
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