第6話:ハイジャック事件−6
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な」
ステラはそう言うとソファから立ち上がって部屋を出た。
その背中を目で追っていたゲオルグは扉が閉まると再びティアナに目を向ける。
「残念だったな、最後まで捜査できなくて」
「いえ、はじめからそのつもりでしたから」
ティアナは言葉とは裏腹に残念そうな表情で言う。
だが、次の瞬間にはにこっと笑ってゲオルグの目をまっすぐに見る。
「でも、次からはそんなこともないでしょうしね」
(それに、久々にゲオルグさんと一緒に仕事ができたし・・・・・)
口に出した言葉に、ティアナは自分の心の中だけで補足を入れる。
「それは判らないけど、できるだけキリのいいところまでは
ウチで捜査できるようにがんばってもらうことにするよ。クロノさんにな」
「ふふっ・・・期待してますね」
ティアナはそう言って笑うとソファから立ち上がる。
「じゃあ、私は捜査のまとめがあるので」
「ああ、頼む」
「はい、任せてください」
最後にティアナはもう一度ゲオルグに向かってにこっと笑いかけてから
部隊長室を出て行った。
部屋に一人残されたゲオルグはソファの上でグッと伸びをして立ち上がる。
「さて、と。 じゃあ俺は新体制に向けた準備を進めますか・・・」
こうして、特殊陸戦部隊にとってのハイジャック事件は終わりを迎えたのだった。
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