オーレン戦役
レジスタンス集結
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私はナタリシアといいます。救援要請を出したのは私です。お請け頂きありがとうございます」
とナターシャは頭を下げた。
「し、失礼致しました!この戦闘が終わりましたら何なりと処罰はお受けします。それまではどうか」
イスマイルは急ぎ膝まづき頭を垂れる。
剣士として斬られてもおかしくない態度を取ってしまったのだ。
ナターシャは全く気にせず当然の行為だと思うがイスマイルの立場を思えば仕方ないかもしれない。
「では処罰を言い渡します。あなたは指揮官として混成部隊を率いて西門を死守しなさい。さぁ立ってくださいな」
ナターシャはイスマイルに声をかけるが動こうとしない。
イスマイルは泣いているのだ。
ゲオルグ達が到着しナターシャと言葉を交わしたあとイスマイルを立たせる。
「ほら、気持ちを切り替えろ。やるぞ。まず30名程西門と南門へ向かわせよう。あとは揃い次第向かうとしようか。イスマイル、おまえは西門を頼む。こっちは南門に向かう。」
「わ、わかった。殿下はこの場にいてください」
「わかりました。怪我をされた方はすぐこちらに戻してください。こちらで対処しますので」
ナターシャの言葉にイスマイル、ゲオルグの二人はすぐに動き精鋭部隊を西門、南門に向かわせる。
未だに冒険者達がテレポートしてくる中ゲオルグは冒険者に向けて言葉を放つ。
「集まってくれた冒険者諸君!各々で両部隊に加わり防衛戦をお願いする。西門はイスマイル、南門は私、ゲオルグが指揮を摂る。負傷者はここまで下がり治療にあたるように!」
そして前線より負傷者が運ばれてくる中広場では各部隊に分かれ冒険者達のテレポートも一段落ついたようだ。
「ではいくぞ!」
イスマイル、ゲオルグ各部隊は一斉に行動を開始した。
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