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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第65話 ギルド・黄金林檎
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リュウキはそれに反応したのか振り返る。
「どうかしたのか?」
キリトもどうやら同じだったようだ。
「やっ! なんでもないなんでもない!」
アスナは手を思いっきりふった。レイナはただただ笑っているだけだった……。
「ちょっと……レイ。状況が状況なのに変なこと言わないでよ」
レイナにだけ、聞こえるようにアスナはそう言った。
「だってさ。お姉ちゃん、あのキリト君と
決闘
(
デュエル
)
した時から、見てる目が変わったって思ったし。変じゃないでしょ? それに何よりも……あのお昼寝した時も……。キリト君、私も素敵だって思うよ?」
ニコッ……っと、レイナは笑みを見せた。
確かに、今はそんな事を考えている状況じゃない、って思えるが……そこまで言われてしまったら何も言えなかった。
「っ……そ……それは」
アスナは直ぐに否定できない。そう、それは以前の攻略会議の事だった。
会議中に意見が真っ二つに分かれてしまった事があったのだ。その中心にいたのがアスナとキリトだった。レイナとリュウキは、それを離れたところで見ていた。険悪な雰囲気も醸し出していた為、近寄りがたく感じていたようだ。
ある程度の事だったら、レイナはアスナ。リュウキはキリトの方に付いていたが今回はそれとは雰囲気が違った。話し合いでは平行線となって、全く纏まらず 最後には代表者間での決闘で決着と言うなった。
勿論キリト VS アスナ。
その頃アスナは、少なからずキリトの事を気にしていたのだ。でも、その気持ちをアスナは一笑、そして振り払うように決闘を決行したのだ。
そして、アスナはキリトに敗北する。
その時、キリトの本当の実力を目の当たりにしたのだった。
そこから、彼のこと、そこから気にかけるようにしていた。だからこそ、会議ではしょっちゅうぶつかっていた。
受け止めてくれるからこそ……ぶつかっていった。
そして極めつけは あのお昼寝の事。この世界で生きているんだって思った。
現実での一日を無駄にするわけじゃなく……。一日一日を積み重ねているんだって強く思っていた。
「お姉ちゃんは私の相談にのってくれたんだし……。私でよかったら相談してね……」
レイナは優しそうな表情でアスナを見る。
これまでも、悲しい事件が沢山あった。そんな中、トップギルドの一員で副団長の姉はいつも心を痛めていたんだ。だからこそ……、心の拠り所はあった方が良いに決まっているんだと、レイナは思っていたのだ。……それは、レイナ自身にも言える事だが。
「……ッ」
アスナは一瞬顔を赤らめた。アスナ自身、レイナの事はよく相談に乗っていた。相談にのる……というよりはおせっかいをした。と言った方が正
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