暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
新たなる力へ
Trick62_ドスコイ、ドス恋、プッチコニ
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「で、だれなの・・・?」

若干、頬を膨らませて怒っている。
信乃が自分の知らない所で美人と仲良くなっている状況は、美雪にとっては面白くない。

「今回の合宿の為に雇ったお手伝いさんですよ」

「お初にお目に掛かります。千賀(ちが) 滝流(たきる)と申します」

「同じく、千賀 紗和琥(さわく)です。滝流の姉です。
 私達は同じ苗字ですので、滝流、紗和琥と名前の方でお呼びください」

「「宜しくお願いします」」

「・・・宜しくお願い・・します」

「「「「宜しくお願いします!」」」」

美雪もオドオドとしながらも挨拶を返す。
続いて車から降りた一同が合わせて挨拶した。

「皆さん、動きやすい服に着替えて、もう一度ここに集合してください。
 紗和琥さん、部屋への案内をお願いします」

「畏まりました。では皆様、こちらです」

紗和琥の後を追い、7人は旅館の中へと入って行った。



7人を見送り、信乃と滝流の2人だけになって問いかけた。

「佐天さん達の様子はどうですか、滝流さん?」

「はい、今もノートPCからの指示で練習しています。
 順調に実力を上げてます。

 “戦レベル”(バトルレベル)は、お二人共Lv70を超えています。
 あとは“スイッチ”を身に付かせれば十分かと思います」

「夏休みが始まってからずっと、ここで泊りこみですからね。
 すごい根性していますよ、二人とも。

 上達したなら、A・Tも新しく調律する必要がありそうですね」

「はい。氏神クロム様の命で、調律用の部屋もご用意しています。
 道具も部屋にあります。ご案内致します」

「お願いします」

信乃も滝流の後に従い、旅館へと入って行った。


*******************************


30分後、信乃は集合場所で待っていた。

近くには6足分のA・Tとヘルメット等ガード道具。この30分で即席に作った婚后、湾内、泡浮の分もあった。

だが、肝心の7人はまだ来ていない。

「(イライライラ)」

「珍しいですね。信乃様がこれほど不機嫌になっているのを初めて見ました」

信乃の近くに控えている滝流が声を掛けてきた。
気分を変えるために、話題を振って少しは気分転換できないかと考えての事だ。

「まぁ自分で思うのはおかしいと思うんですけど、私は怒りの沸点が低い方ではありません。
 温厚な方だと思います。 ですが、人の命とA・Tに関係する事では低くなるんですよ」

「では今、機嫌がよろしくないのは・・・」

「A・Tに関係しているからですよ。正直、“表の人間”相手にここまで怒ったのは
 久しぶりですね。

 
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