第1章 悪魔のような聖女のような悪魔
第8話 魔法少女はじめました
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いはずだ。
というか、ボクが全力で広域殲滅魔法を放てば、駒王町が火の海になってしまう。
誇張抜きでそれだけの能力をボクは有している。
歩くロストロギアの名は伊達ではないのだ。
ふと、アーシア・アルジェントのことを思い出す。
最近、アーシアのことがどうも気にかかって仕方がない。
理由はわからない。
気がかりは、もう一つある。
はぐれ悪魔と相対したときに感じるどうしようもない衝動。それは――憎悪。
父が殺されたからだろうか。憎くて憎くて仕方がない。
憎しみに支配されそうになる。
いや、はぐれ悪魔だけではない。悪魔自体に拒絶反応がある。
世話になっているサーゼクス・ルシファーでさえ好きになれないのもそのせいだろう。
いろいろと思い悩むが―――
そんなことよりゲームしようぜ!
下手の考え休むに似たり。
答えの出ない問題を考えたところで仕方があるまい。
真面目な話がひと段落したところで、遊びに突入する。
ゲームのタイトルは、「大乱闘!クラッシュブラザーズ」。
前世のアレとほぼ同じである。
その日は、夜遅くまで笑い声が絶えない八神家であった。
ちなみに、八神家最強は、シグナムのリンクである。
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