暁 〜小説投稿サイト〜
lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
エルモア兵
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ている。
それに気付きアーニャが進言したが遅かった。
周囲を囲まれ絶体絶命の危機となってしまったガンドは覚悟を決めたのかアーニャに大声で叫んだ。

「お嬢ちゃん今までありがとよ!危ないから下がってな!」

「だめよ!死なせない!」

アーニャはガンドに向かって走りながら魔法を詠唱する!

「覚えたてだけどちゃんと発動してよね。ファイアーウォール!」

ナイルと同じ戦法だ。
ガンドの前方に炎の壁が展開する!
それを見たガンドは振り向き後ろのゾンビを凪ぎ払う。
アーニャの魔力は枯渇寸前で額に大量の汗が浮かんでいる。
それでも負けじと次の魔法を唱える。

「効いてよね。ターンアンデッド!」

ガンドの死角から槍を突き出したゾンビから光が発せられ砕け散る。
その隙にガンドは包囲網を突破し倒れる寸前のアーニャを抱え味方の元へ無事辿り着いた。

「やったぜ!ねぇちゃん!」

周囲の冒険者達から歓声が上がり士気も上昇する。

「ここは任せておねぇちゃんを安全な場所に!」

ナイトと思える出で立ちの冒険者はガンドに声をかけ応戦する。
ガンドはお礼を言いアーニャを抱え村の広場へ向かった。

「アーニャ!」

一人のナイトが駆け寄ってくる。
アレンだ。
中央広場には次々とテレポートしてきた冒険者達が到着し戦闘準備を始めていた。
フィオナより連絡を受けたナターシャは各地のレジスタンスへ救援を要請しレジスタンスは街の冒険者達へ呼び掛けたのだ。
その結果膨大な人数が集結し広場はごった返していた。
各レジスタンスのリーダーが指揮を摂り向かうようだ。

「魔力を使い果たした疲労だろう。お嬢ちゃんのお仲間か?」

「ええ、アーニャを保護していただいたようでありがとうございます」

「いやいや、逆じゃよ。わしが助けられたのさ」

そしてガンドはアレンにアーニャを託すと前線へ戻っていった。
アーニャは意識はあるものの疲れはて動けないようだ。

「エレナ、アーニャを拠点に連れていって休ませてくれ。俺は残って戦う。」

エレナは頷きアーニャがテレポートスクロールを使えるよう助けエレナもテレポートしていった。

「よし、やるか!」

アレンは気合いを入れイスマイルを指揮官としたケント混成部隊の後を追った。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ