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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十一話
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せやから今そこにおるその子はただのプログラムやねんな』
『うん』
『まぁだから何が言いたいかっていうと、その子を思いっきりぶっ飛ばしたって欲しいねん!』
「ええっ!?大丈夫なの!?」
これには全員が驚く。何しろはやてが中にいるのにそれごと吹っ飛ばせというのだから。しかし、大丈夫だとはやては続ける。
『むしろ吹っ飛ばしてもらわんことには、うちが前に出てこられへんのよ。なんかそんな仕様にされてるらしいねん』
『何それ……』
あきれるというかあっけにとられているなのはだが、気を締めなおして一同に顔を向ける。フェイトが黙ってうなずくと、なのはもレイジングハートを構えなおした。
「全力、全開!行くよ、レイジングハート!」
「All right my master.」
フェイトも自らのデバイスの形態を大鎌に変形させた。刃の部分は黄色の魔力光によって形作られている。
「行くよ、バルディッシュ!」
「Yes sir.」
その二人に、シグナムとヴィータ、ザフィーラが近づいていく。
「兄上殿はいない以上、この場は私が指揮をとらせてもらう」
「はい。どうしたらいいんですか?」
どうやらここからはシグナムが指揮をとるらしい。まぁ竜二も直人もクロノもいない以上、指揮官として振舞える者など彼女以外にいないだろう。現状の戦力において、前衛にシグナムとフェイト、ヴィータの三人、ザフィーラとユーノが闇の意思を抑える役目となれば、止めを刺すのはもちろん彼女しかいない。シグナムはその少女の目を見て問うた。
「高町、任せていいか?」
「大丈夫です」
「No problem.」
なのはとレイジングハートが同時に答える。
「よし、行くぞ。各自状況開始!散開せよ!」
「了解!」
各自行動を開始し、はやて奪還作戦、開始である。
ちょうどその頃、直人は篠宮と剣戟を繰り広げていた。
「オラァッ!」
「まだまだァッ!」
一合、二合、三、四、五。空中で繰り広げられる一対一の殺陣。振り下ろせば下から、振り上げれば上から、さらに押し合い引き合い。ここまで何度も打ち合いを繰り広げた二人は互いに無傷ではない。直人は右脇腹と左太股から、篠宮は左胸と右腕から血が流れているし、その部分のバリアジャケットは破損しており、浅い切り傷も見える。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
だが、お互いにそんな傷など気にしていない。テンションが昇り詰めているせいか、お互いしか見えていない。どちらが先に殺すか、殺されるか。勝って生き残るか、負けて死ぬか。もはやどちらかの命を消さねばつかぬ決着とまで来ている。息を切らせてにらみ合い、整えるその一瞬の時を互いに感じて突進する。互いに相手には負けられない、
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