第6章:女の決意・男の勘違い
第15話:人の心と思惑には光と闇が存在する
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失言なですから、そんなに怒らないであげましょうよ。貴方の血は強すぎるんですよ……息子さんが奇跡な様に!」
不本意な言葉で助け船を出してくれたのはウルフ。
大体その息子だって、最近は血に逆らえなくなってきてるじゃん!
「問題は、その『世界樹の花』はレアアイテムだから、間違いなく手に入るのかどうか…マリーの情報を疑うわけじゃないけれど、そう簡単に手に入らないのがレアアイテムだと思うんです。その問題点を解消する為に、マリーには何か策はあるの?」
ほっほぉ〜……流石ウルフ。そんな事にまで意識を巡らせ指摘してくるとは!
「大丈夫よ。もし世界樹の木で世界樹の花を見つけられなかったら、天空の塔を登り天空城まで行って、責任者に直訴すれば良いんですから! 世界を救おうとする勇者様の願いを快く聞き入れてもらえる様、神様に直訴しますから……お父さんが」
「……その神様って……ヤツだろ?」
「えぇヤツでございますよ」
イケメンを崩し短い言葉で尋ねてくるお父さん。
「言っとくけど、僕はヤツに最初に会ったら……殴るよ!」
「ほぉ〜……殴りますか!?」
一応神様なのに、この男は殴りますか……そうですか。
「あのリュカ殿……その方は神様なのでしょう? 殴るのは拙いと思うのですが……」
常識人のライアンちゃんが、私達の会話に参加してきた。
ホイミン君はそれを一生懸命止めようとしているが、『神様殴る』のワードに止まらない様子。
「大丈夫よライアン君。リュカは人を説得するのが上手いから、例え瀕死になるまで殴っても、最終的には協力してくれるはずだから」
間髪を入れずフォローするのはお母さん。
夫のフォローを忘れない良妻である。(見習わないとね!)
「だからシン君も元気出してね。きっと……必ず貴方の彼女は生き返るから。私の娘と、夫を信じて希望を持ちましょうね」
旦那同様に他者を惑わす笑顔で青少年を説得するお母様。
先程まで絶望的な表情をしてたのに、一転して明るく元気になった勇者様。
男なんて所詮は股間で物を考えてるのね……
“お母さん×シンちゃん”なんって事にならないかしら?
それを目の当たりにしちゃうお父さんとの修羅場を見てみたいわぁ……
マリーSIDE END
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