暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第15話:人の心と思惑には光と闇が存在する
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
んで構わないなんて言うんじゃない!」

「そうよシンちゃん。きっとシンシアは生き返るから、死ぬなんて言っちゃダメよ」
マリーさんが優しく勇者様を窘める。
流石はビアンカさんの娘さんだわ……聖母の様な心を持っている。

「……本当に、本当にシンシアは生き返るのかな?」
やはりマリーさんの優しい心は伝わったのだろう。
俯き苦しそうに考えながらも、彼女の言葉に一縷の望みを見いだそうとしている。

「う〜ん……多分。超レアアイテムだから……断言は出来ないわねぇ」
あら……急に……何だか……アレねぇ?
先程までの聖母の様な感じが失われた気がするわ。

「おいおい……頼りない情報だなぁ。ガセネタじゃねーのか?」
「ガセじゃないわよ、失礼ね! ミントスの東に、高い岩山に囲まれた土地があるの。そこに大きな世界樹の木があって、そのどこかに世界樹の花が咲いてるかもしれないのよ」

「ミントスの東……それってこの地図の×印の場所かな?」
急に和気藹々とした空気になり、リュカさんが懐から古そうな地図を取り出す。
「おお、これってば宝の地図じゃん! どうしたのお父さん……ヒルタンのジジイから脅し取ったの? 得意だもんね」

「人聞き悪いなぁ、そんな事しないよぉ……何だか解らないけど、勝手に押し付けてきたんだよぉ……」
「でもリュカ……この場所、この地図で見ると行けなくない? 断崖絶壁みたいな岩山に囲まれてて、とてもじゃないけど行けそうにないわよ」

「それは大丈夫よお母さん! そつないマリーちゃんは、ちゃ〜んと情報を持っておりますんよ」
「あらあら、まあまあ……そつないマリーちゃんねぇ。では教えて、この地点にはどのようにして行くのかしら?」

「この地図で見ると南の方……ここら辺に『リバーサイド』って村があるの。そこに住む人が『気球』って言う空飛ぶ乗り物を開発中なのよ! そいつから譲ってもらえば良いの……きっとお母さんが色仕掛けで迫れば、一発でゲット出来ると思うなぁ私」

(ゴスッ!)
「お前がやれ、そんな事!」
「痛っ! 痛いわよパピィ……マジになって怒らないでよ」

(マリー)さんが旦那(リュカ)さんに叩かれるのを見て、本当に楽しそうに笑うビアンカさん……
私の目の前では父母娘(家族)の微笑ましい光景が繰り広げられている。
そうか……ご家族と再会できたのだから、ビアンカさんは行ってしまうのね。

折角お友達になれたのに、もうお別れなんだわ……

ロザリーSIDE END



(ロザリーヒル)
マリーSIDE

痛って〜……
可愛い娘を殴るなよ……冗談なんだからさぁ。
お母さんも笑ってないで助けてくれれば良いのにぃ!

「まぁまぁリュカさん、貴方の血が色濃く遺伝した娘の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ