二 幕開け
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ン。えらく余裕だな、キバ」
自信たっぷりに振舞うキバに、サスケは鼻で笑う。
「オレ達は相当修行したからな…お前らにゃ負けねーぜ!」
「うっせーてばよ!サスケならともかく、オレがお前らなんかに負けるか!」
キバの言葉に過剰に反応したナルはキバに吠える。赤丸がキバの傍へと行ってしまったのが、彼女が不機嫌になった理由ではないだろう……たぶん、おそらく、きっと。
「ご、ごめん…ナルちゃん…。そんなつもりでキバ君も言ったんじゃ…」
キバの後ろで控えていた少女―ヒナタが、彼女に小声で謝る。
「お!ヒナタァ!久しぶりだってばよ!」
すぐに機嫌を治したナルが、ヒナタに満面の笑顔をみせる。
憧れの人であり、初めての親友でもあるナルの笑顔を見たヒナタは、顔を真っ赤にして俯いた。
「シノも久しぶりだってば。元気だった?」
「ああ…久しぶりだな、ナル…」
表情の変化が読めない・何を考えてるか解らない、ということからシノを苦手に思う者が多いが、ナルだけはシノといると落ち着くため、さほど苦手ではない。
むしろ唯一シノの表情を読める下忍である。
八班と仲良く会話している最中に、ようやく一段落ついたのか、いのとサクラが割り込んできた。
「ナル〜。前々から思ってたけど、なんでこんなダボダボの服着てんの〜」
「そうね。いのと違ってあんた可愛いから、もっと女の子らしい服にしたらいいのに」
「さりげなく人を馬鹿にすんじゃないわよ、デコリン!」
再び喧嘩を勃発しそうな状況は、ナルの一言によって回避された。
「…可愛いのはサクラちゃんやヒナタのことをいうんだってばよ?」
「あら、わかってるじゃない」
「ナ、ナルちゃん…//」
可愛いと言われて満足げに頷くサクラと惚けるヒナタを、じと目で見ながら、
「ちょっと、私はぁ〜」といのはナルを睨んだ。
「いのは綺麗なんだってば。三人とも将来美人さんになるってばよ!」
にっこりと屈託のない笑顔で言い切るナルに、その場の下忍仲間は癒される。
「おいおい、こいつら褒めたって、な〜んもでねえぜ…グエッ」
余計な茶々を入れたキバが、瞬時にナルを除く女性群に沈められた。
(はぁ〜あ。ナルが男じゃなくてマジ良かったぜ…)
地に沈んだキバに「ご愁傷様」とつぶやきながら、シカマルは心底そう思った。
女でもこのフェミニストぶりである。男だったら…、あまり考えたくない。
「おい、君達!もう少し静かにした方がいいな…」
キバの二の舞を恐れるあまりに、会話が途切れたちょうどその時、声がかかった。
「君達が忍者アカデミー出たてホヤホヤの新人9名だろ?可愛い顔してキャッキャッと騒いで…まったく。ここは遠足じゃないんだよ?」
「誰よ〜アンタ?エラそーに!」
いのが、声をかけてきた幾らか年上の青年に不満の声を上
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