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東方攻勢録
第六話
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認していた。

黒く冷たく硬い形をしていた物体は、やはりどこかで見たことがある銃だった。それに見覚えがあるのは紫だけじゃない。霊夢も永琳、輝夜ですらその物体を見たことがあるようだった。

そんなことを考えている間も、目の前の人物は銃で敵を倒していく。しかも、弾丸が当たった敵は、死ぬことが泣く気絶しているだけだった。

この戦い方をしてた人物を紫達は知っている。だが、その人物はもう出会うことがないはずだった。


(どういうことなの……? まさか、ほんとに……)

「おい! 起動させろ!」


このままではまずいと感じたのか、革命軍はとめていた装置のスイッチを入れ再稼動を始めた。機械から赤い光が漏れ出し、さっきと同じ無造作な弾幕が放出される。


「まずい……さけないと」


紫達はその場から立ち上がり、回避行動をとろうとする。しかし、目の前の人物は、弾幕が近寄ってくるにもかかわらず、回避行動をとろうとしなかった。


「あなたもはやく!」

「……いや、このままでかまわないよ……紫」

「え……!?」


目の前の人物から、聞き覚えのある声が発せられた。その声を聞くのは、一体何日ぶりになるんだろうか。もう聞くことがなかった……彼の声が。


「どういうこと……?」

「俺にはこれがあるからさ」


彼は振り向かずにそう答えると、右手にあるカードを持っていた。それを見て、紫の脳内にある出来事がフィードバックされる。あの時も、霊夢が結界をといて、彼があのスペルカードをつかって弾幕を防いだ。今回も、その状況とほとんど同じだ。

目の前の人物はカードに力をこめると、徐々に力を放出させる。そして、そのままスペルカードを発動させた。





変換『コンバートミラー』





スペルカードの発動とともに、見覚えのある大きな鏡の盾が彼の目の前から現れる。それを見て、紫達もこれを知っていた革命軍たちも呆気にとられていた。

鏡の盾は、赤い弾幕を捕らえると徐々に吸収していく。機械から放出され続ける弾幕は、途切れることなく出していくが、鏡の吸収に追いつけていけない。しまいには煙をだしながら、爆音とともに壊れてしまった。おそらくオーバーヒートで中身がいかれてしまったのだろう。

弾幕を吸収しきった鏡は、スッと白くなりながら消え去っていく。それと同時に、スペルカードを使用した人物は、革命軍に向けて二丁の銃を向けていた。


「貴様……死んだはずじゃ……」

「それは俺が一番思ってますよ」


そういった瞬間、彼はなんのためらいもなく引き金を引く。銃口からは、さっきまで機械から発せられていた赤い光が大きく広がっていく。

そして姿を現したのは、さっき飛
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