暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第34話 『ラッパのラ』
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「エリオ、キャロ!? だ、大丈夫!?」
「……はい」
「だ、い、じょうぶです」
もう一度彼を見て首を傾げたあと、2人は目を合わせて再び歩き出した。
そして、彼らの姿がある程度小さくなったあと、フェイトは振り向く。
「どうしてコタロウさんはそうなんですか?」
「……そう、とは?」
「誰かに頼りたいってときが、誰にでもあるということです」
「まぁ、そういうことかな、コタロウさん」
「ふぅむ」
彼女はまだ、ご立腹のようである。
しかし、
「それは、テスタロッサ・ハラオウン執務官が私に頼りたいということでしょうか?」
「――へ? あの、いや……それは、そうであるような……そうでないような……」
「フェイトちゃん?」
彼の一言でうやむやにされてしまった。
△▽△▽△▽△▽△▽
「あ、シグナム」
「ヴィータちゃん」
そのあとすぐになのはとフェイトは着替えに寮へ戻るコタロウと別れ、自分たちのデスクへ戻ろうと廊下を歩いていたとき、ヴィータとシグナムとすれ違った。
「外回りですか?」
「108部隊と聖王教会にな」
「ナカジマ三佐が合同捜査本部を作ってくれるんだってさ。その辺の打ち合わせ」
「ヴィータちゃんも?」
「あたしは向こうの魔導師の戦技指導……全く、教官資格なんて取るもんじゃねェな」
ポケットに手を入れて愚痴るヴィータに、なのはは彼女がそれほど嫌と思ってないなと破顔する。
「捜査回りのことなら、私も行った方が……」
「準備はこちらの仕事だ」
シグナムは挑発するような笑みをフェイトにこぼし、
「お前は指揮官で、私はお前の副官なんだぞ? 威厳をもって命令を、な」
「ありがとうございます……で、いいんでしょうか?」
「好きにしろ」
そう言ってヴィータが「お昼、評判のレストランに行かねェ?」と続きを彼女と会話を再開し、2人はフェイトたちを背中に歩き出した。
その時、ヴィータがポケットから手を出したと同時に1枚の紙がこぼれ落ちた。
「ヴィータちゃん、何か落としたよ?」
「ん? あ、それは!!」
なのはは話していたレストランの情報だろうかとぺらりと中身に目を通した。
△▽△▽△▽△▽△▽
コタロウが着替えを済ませて隊舎へ戻り、手に数枚の書類を持って歩いていると、そろそろ走りだすのではないかという速さで歩くヴィータと、その後ろを数人の女性が追いかけているのが見えた。
「ちょっと待ちなさい、ヴィータちゃん!」
「いや、だからな? 悪気は全然無いんだって!」
「いいから
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