暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第34話 『ラッパのラ』
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「あ、はい」
「ちょっと予想と違ってて、びっくりしちゃいましたけど」
この反応はヴィータたちも同じようで、
「なんだアレ」
「え? ヴィータちゃんが『それは秘密だ』って言ったじゃん」
「そりゃあ、そうだけど……」
「なんの話? というか、何でコタロウさんあんな格好なん?」
「え、うん。ネコってさ、制服着てないとき、敬語じゃなくなるんだよ」
『……へ?』
「あ、まぁ、その時はこっちも制服着てちゃいけないんだけど……銭湯行ったとき、エリオが自分らのことファーストネームで呼ぶって言ってたろ? んで、あたしとリインが混浴行ったときにそう言ってたんだよ。だからいい機会だし……」
「私服着てみたら? ってことになったん?」
彼女は頷く。
「それで、着てみたらああなったと……」
「和服着てくるとは思わなかったんだよォ」
フェイトは僅かにひきつった顔のヴィータの次に、服装に合わないカップに手掛けるコタロウを横目でちらりと見る。
「でも、あれだね……」
「あ、うん。そやね」
「場所は別で、コタロウさん自身は違和感ないね」
「……そうだな」
「というより――」
『(似合ってるなぁ)』
敢えて口に出さなくても、いつの間にかいないリインが彼の周りをふわふわ飛びながらそれを代弁をしていた。
△▽△▽△▽△▽△▽
ヴィータの話を聞く限り、コタロウは実務が無いわけではないため、エリオたちを見送ったあとはまた制服――つなぎ――に着替えるらしく、ひとまず市街に近い出口のほうでなのはと一緒に待機していた。しばらくすると、ティアナがスバルを後ろに乗せた
2人乗り
(
タンデム
)
であらわれる。
「転ばないように気をつけてね?」
「はい! 安全運転を心がけます! ね、ティア?」
「何でアンタが答えてんのよ」
「いいじゃん別にぃ〜。あ、お土産買ってきますね、クッキーとか」
「嬉しいけど気にしなくていいから。2人で楽しんでくるのが、何よりかな?」
なのははスバルたち自身が楽しむことを望んで、にこやかに微笑む。
「あ、じゃあネコさんはお土産なにが欲しいですか?」
「僕? うーん、そうだなぁ」
『…………』
目を細め、顎を少し上にあげて考え込むコタロウに、3人はぱちくりと目を
瞬
(
しばた
)
いた。
[……ティア聞いた? 今の]
[ええ、本当に敬語無くなるのね]
[いつもこうならいいのに……]
彼女たちが念話をしている間に決まったようで、
「お金はあとで払うから、キャンディを買ってきてくれるかな?」
「わかりました。味は何にします?」
「スバルさんとティア
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