暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第34話 『ラッパのラ』
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で何度も床を叩き、なのはは胸のレイジングハートと握りしめ深呼吸をしている。


「特に、読めないほどひどい字ではないと思うのですが?」
『違います (違う) !』


 字面が問題ではないと彼女たちの目に力が入り、三対の目がコタロウを睨んで、そのまま彼の腰のあたりから顔を出しているヴィータを見下ろす。


「ネ、ネコォ」


 小刻み震え顔を隠す彼女を見ながらフェイトはどちらが猫か分からないくらいだと思った。


「つまり……この場を治めればよろしいのでしょうか?」
「あ、うん。そんな感じで頼む」
「……ふむ」


 懇願するヴィータにコタロウはその紙をシャマルに返し、自分の胸ポケットからメモ帳をとりだし、ぺらぺらとめくりだした。日本でバーベキューをしたときに開いたメモ帳だとすぐに周りは気がついた。中身を見たことが無いのでシャマルたちは予測の範囲をでないが、おそらくトラガホルン夫妻が残した言葉や自分で気がついたものを書きとめているものだろうと考えることができる。
 つまり、彼が困ったときに開くメモ帳だということだ。
 コタロウはそのまま1つのページに目を通したあと、メモ帳をしまいこみ、シャマルたちのほうを向く。


「ここは私の顔に免じて許していただけませんか?」
『――ンナッ!?』


 じっと見据える彼に全員大きく一歩引き下がった。


「あう〜〜」


 自分の料理をまずいと言っても「自分の為ならば」と残さず食べ、さらにはお弁当も食べて、なおかつ膝枕をしてくれたコタロウにシャマルは言葉を出すことができない。


「ん〜〜ぅ」


 普段から新人たちの訓練を見て、データを収集し、自分の見たい分野や別の視野も残してくれるコタロウになのはは息を詰まらせる。


「……う、むぅ」


 きっかけは何にせよ、最近は本を読むことで学への興味を示し、時々教養を仰ぎ、新たな発見の楽しさを教えてくれたコタロウにシグナムは(ひる)んだ。


「そ、その発言はあんまりです〜!」
「それはずるいですよぉ、コタロウさん!」
「姑息過ぎるだろう、コタロウ」


 なんとか言葉を出した3人の心持は、ヴィータとフェイトには分かりすぎるほどよく分かった。


「……?」


 わからないのは首を傾げる発言者だけである。


「ヴィータ三等空尉、これで治まりましたか?」
「え、と、治ま……あっ!!」


 コタロウが今度は身体ごとヴィータのほうを向いたところで、シャマルたちは束縛から解放され、その隙を狙って回り込んだ。


「お、お前ら! 卑怯だぞ!」
「なんとでも言え」


 シャマルとシグナムはヴィータの手を掴み、万歳をさせて地面
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