暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第29話 『季天鋏』
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フェイトは愛機で受け止め、電光が2人の間にほどばしる。頬の横で、膝もとで、身体の脇で光を放ち、轟音と共に一方が弾きとんだ。
「――ハッ、ハッ!」
「ふぅ。うん! もう少し、弾を避けるときは余裕をもってね? あとはいいかな」
「ありがとうございました!」
「あ、ありが、とう、ございました」
キャロはもう少し、エリオを支援して余計な疲労を与えないようにと注意し、3人と1匹は一緒になのはたちのいる地点に着地する。
彼らの模擬戦のデータをコタロウは編集し、レイジングハートに転送すると、彼もすたんと着地した。
「テスタロッサ・ハラオウン執務官。それでは10分後にお願いします」
「はい」
彼は傘を置き、準備運動を開始する。基本的な腱を伸ばしたり、捻ったり、屈伸をしたりなどして、身体を整えていた。
特に顔を歪ませることもなく、足を 180度縦に開いたり、横に開いたりしているのを見て、スバルが口を開く。
「コタロウさん、身体柔らかいですねぇ」
「十数年前、は、カートリッジシ、ステムは身体への負、担が大きかったんです。知らない間に蓄積して、あるとき身体、が動かなくなるこ、とは若い人ほどよくありました」
ぴくりとなのはが反応する。つい数日前シャリオから聞いた話だ。
「成人で、あれば身体が出来上がり、そのシステムに耐えら、れるのですが、子どもの場合そ、れは負荷となり身体を軋ませます。その時、必要なの、が身体の柔らかさなのです。デバイスにかかる負荷を抑え込むか、身体全体で吸収して負荷を逃がすかですね」
彼は座り込んでべったりと体を折り曲げる。
「もちろん大人の場合でも高い負荷、そうですね、もし人体への負担を無視した高出力な砲撃を撃てば、身体が出来上がっても無理でしょう。その場合の柔軟さでもあります。かといって完全に雲散できるかというと、そうではありませんが、柔軟なことで損することはありません」
よし。と最後に首をじっくり回し、大きく深呼吸をして体操を終わらせた。
「え、あの、それは誰に教えてもらったんですか?」
「ふむ。誰に教わったというより、ジャニカ・トラガホルン二等陸佐から貰った訓練学校の教本に書かれていましたね。『身体とデバイスの相互関係』という節に書かれています」
聞いたことある節ではあるが、思い出せない。そもそも、デバイスとの相性は学科というより実際に見て、体験しただけな気がすると訓練校出の人間は首を傾げた。
「……ム」
疑問に思うのも束の間、コタロウの魔力制御を感じ取った。
普段の修理精密性から予想した通り、彼の魔力制御は揺らぎなく安定し、そして堅固だった。
彼の手のひらの上を凝視すると
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