暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第29話 『季天鋏』
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ン執務官は、先ほどの御説明の繰り返しとなってしまいますが、戦略は自由とします。ですが、戦略立案の極端な長考はできるだけ控えるよう御願いいたします。その場合、適当な攻撃を行なってください。また、
私
(
わたくし
)
は衝撃で移動をすることはあっても、基本的に移動は致しません。もちろん、自身の危険性を考慮したうえで回避行動をしてしまうことは、事前に御了承願います。そしてもし、間合いの間隔に御要望がございましたら仰ってください。適宜設定いたします。以上、なにかご質問がございましたら、気にすることなく仰ってください。特に質問が無い場合は頷くか、そのまま5秒間お待ちください……」
すかさず、彼女は質問した。
「酸素欠乏状態とはどういう事ですか?」
「言葉の通り、現在、私たちがいる空気濃度を気圧変化によって減少させ、酸素を欠乏状態にしたということです」
「コタロウさんの人体の影響は?」
「
私
(
わたくし
)
はこの傘を所持し、且つ他者に対してある一定の距離がある場合、常に高度約3500mの酸素欠乏状態を維持しているため、特に問題はありません。私の現時点での最高高度耐性は高度約15000mで、耐久時間は72時間ジャストです」
相手は普段以上に感情に抑揚が無くなっていた。
相手を納得させようと、彼は答えに付加情報を発言するが、フェイトは彼の状態が納得ができない。
「何でそんな状態で試験を行うんですか!?」
「私たち工機課の人間は場所を選びません。飛行する艦船をも迅速に修理をしなければならない場合が存在します。それを想定しての訓練です」
他の機械士も例にもれないことを告げる。
そこでコタロウはトラガホルン夫妻に言われたことを思い出し、付け足した。
「トラガホルン両二等陸佐から、もし協力者が3つ以上の質問があった場合、この言葉を伝えよと伝言があったため、お伝えします」
彼は再び口を開く。
『協力者になってしまった以上、何もかもが遅すぎる。分かっていることは、ただ1つ。ネコにとってはそれが日常で、普通であること。これ以上の質問がネコ本人に依存するものであれば、質問は別の機会に致しなさい。それはとても嬉しいことだけれど、頭の良いあなたなら御理解できるでしょう? 試験中、ネコに対する感情は排除することをお勧めする。そうそう、試験に関する質問であれば、どうぞ御自由に』
彼の言葉以降、フェイトは一度深呼吸して相手を見据えた。
両者間に無言の時間が流れる。
「5秒の無言、質問無しと判断いたしました。試験運転兼動作確認試験カウントダウン開始……」
彼女は呼吸静かに、目を閉じる。
「5」
彼の傘は開いてはおらず、右手に握られ、
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