空からの落下物
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警察署を脱出した高茂達は次の目的地小学校を目指すはずだった。しかし、ある問題が生じた
〜ストライカー内部〜
「ん〜食料は持って二日ぐらいか・・・・・」
食料を保存しているラックの中身を見ながら高茂が言う
そう。食料が不足してしまっていたのだ。一ヶ月は見込めるはずだった食料もそこに尽きかけていた。腹が減ってはなんとやらという言葉のとおり、生きていくためには必要なものだ
「武蔵、どこかあてはあるか?」
荘一郎が言う
「ん〜ここらへんは疎いですからね。近くの店にはもう無いと考えていいでしょう。どっかに確保できる場所があればいいんですがね。」
高茂がそう言ってみんなが考える。すると・・・・
「あっ」
「琴美どうした?」
冴子がきく
「確か、郊外にアウトレットがありましたよね?」
「そういえば・・・・・確かにあったわね」
百合子が同意する
「どう思う?武蔵」
「ん〜可能性は否定できないですね。ただ、そこに確実に食料があるとは限らないとまでは言えると思います。」
「普通の考えだとそうなるな。だが、琴美の考えも否定はできないぞ?武蔵」
冴子が言う
「まぁ、行ってみて損はしないと思うし松戸さん、方向転換お願いします」
「おうよ。誰かアウトレットまでの道順を覚えてる奴はいないかい?」
「私が指示を出すわ。松戸」
「分かりました。お願いします。奥様」
そう言って高茂たちを乗せたストライカーはアウトレットに進んでいった・・・
〜同時刻 床主上空〜
高茂達がアウトレットに進んでる中、同時刻、床主上空で一機の輸送機が飛んでいた。機体の横には米軍の空軍のマークがあった。
そう。米空軍の輸送機C-17だ。この機体は大型貨物輸送機の飛距離を持ちながら主力戦車を載せられる搭載能力を持つ飛行機だ。北海道から沖縄に向け、兵器、兵員、武器などを輸送していた
外から見ればただ、飛んでいるように見えていた。しかし、中は屍累々、地獄絵図だった。そんな輸送機のコックピットに生存者がいた
〜コックピット〜
「機長!これ以上は扉が持ちそうにありません!」
扉を押さえている兵士が言う。その外側では奴らと化した兵士の姿があった
「くそぉ、ここまでか。なぜ、なぜ・・・・・」
そう言いながら機長が操縦していた
「我々もここまで、ですね。この後ろにある荷物は遅れませんでしたが、あいつらを沖縄にいる仲間たちのところに行かせるわけにはいきません。」
副操縦士が言う
「そうだな。ならば、せめて物報いだ。我々はこれより未帰還の任務を遂行する。アーメン」
「ドロシー、アンジェリー・・・・先に行く父さんを許してくれ。元
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