暁 〜小説投稿サイト〜
こんな私(俺)の物語
第十一話 八雲紫の物語、そう、俺の物語
[8/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
=========================================================


スキマを通って見た景色は、果てしなく広い廊下、数えるのもめんどくさい数の蝋燭。どでかい肖像画もある。
着いた。そうして俺は、三字経感情の境界を操る。
三字経の感情は、喜、怒、哀、畏れ、(いとしみ)(にくしみ)、欲の七つの感情が人間にあるとされている。
俺を見た存在の感情を畏れに特化させる。簡単に言えば、強制的に畏れを俺に向けさせる。まあでも、そこまでうまくは行かねえだろうな。実害がある正体不明は脅威だが、大して実績もない俺は全員、恐るべき相手とは認識しないだろう。だからこその、フェニックスだ。
不死身を一撃で再起不能にすれば、それは神クラスの一撃だ。ハッタリでも効かせて一撃で昏倒させれば、根本的なところに、俺に対する畏れが植え付けられる。最も、戦うかは分からんが。
強いものの恐怖があれば、かなりいい。そう言う意味でも、このパーティーはうってつけだ。

「紫さん、紫さん!行きますよ!」

「えっ?あ、ええ、行きましょう」

考え事してて気づかなかった。暫く歩いていると、大きな扉が開かれていた。中を窺うと、いかにも貴族って感じの着飾った悪魔が大勢いた。さて、リアスはどこにいるのかねえ。
って目立つな、おい。
紅髪をアップして紅いドレスって。紅魔館に負けず劣らずな赤っぷり。

「部長ォォォォォッッ!」

いきなり叫ぶなよ。一斉にこっち見るじゃねえか。でも、この程度で怯んでなんかいられない。常に不敵に堂々と。
俺は強い、俺は強い、俺は強い、俺は強い、俺は強い(自己暗示)

「ここにいる上級悪魔の皆さん!それに部長のお兄さんの魔王様!俺は駒王学園オカルト研究部の兵藤一誠です!部長のリアス・グレモリー様を取り戻しに来ました!」

会場が煩くなった。全く、わからんでもないが、一誠、当たり前のようにリアスと焼き鳥のところに向かうな、ほら、衛兵が来たじゃないか。

「おい、貴様ら!ここがどこだとーー」

俺と一誠を止めようとする衛兵だが、邪魔をされていた。

「イッセー君!ここは僕たちに任せて」

「・・・・・・遅いです」

「あらあら、やっと来たんですね」

「みんな・・・ありがとう!」

と言って、一誠は堂々と一直線にリアスの元に向かった、が、

「おい、貴様、今すぐにこの場から出ていけ。貴様のような下級悪魔がいていい場所じゃない」

そんなことをほざく衛兵の頭を掴んで、一言言いながら叩きつける。

「私は一応、グレモリー眷属よ」

バキィ!床が若干割れた。作用と反作用の境界は操っていない。俺の基礎が強化されて悪魔の俺も強くなったか?
ともかく、弱いにも
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ