第十一話 八雲紫の物語、そう、俺の物語
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紫と一緒に高校通っているから、当然テスト勉強も一緒にやっている。だからたぶん、原作より頭いい。
「私たちが頼りないからよ。もっと言えば、私たちが弱いからよ」
「・・・・・・」
思わず口を閉ざしてしまう。幽々子は分かっていた。自分が弱い事を、庇護下にあることを。
「ねえ、籃」
「・・・なんですか?」
「私は、守られるだけはイヤ」
「・・・・・・」
「思えば、紫からは与えられてばっかりだった。私のために、死にかける事もあった」
「・・・私も、紫さんの力になれたとは、言い難いかもしれませんね」
確かに、人間と一緒に暮らせるようになったのも、紫さんのお陰。名前も付けてくれた。
だからこそ、一人で背負わないでほしい。いつか、壊れそうで怖い。
「私は強くなる。籃は?」
「強くなります」
「ええ、紫を支えられるように、強くなりましょう」
「はい!」
二人は決意する。動くことを、強くなることを。
その思いに呼応するように、
神器、墨染死桜扇は完全に目覚めた。
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二度寝をして疲労も殆ど抜けた。
あーダル。
「うぅ〜ん」
伸びをして固まった筋肉をほぐす。
何だろう。すごく清々しい。
幽々子と籃はまだ寝ている。ふふふ、美女二人のあどけない寝顔が見れるのは役得だな。可愛い。
台所に立って料理を開始する。料理をしながら、今後のトレーニングメニューを思案する。霊力の総量ってどうすれば増える?体力とともに増えてくれたらいいが、その体力をどう効率的に増やす?
武術やら弾幕はこの際後回しだ。基礎を固めよう。よくある高所トレーニング、超回復、ついでに時間操作で修行時間の増加、回復速度の上昇、問題は山積みだな。
俺は安定感が無さすぎる。ん?
「おはよう、幽々子、籃」
「おはよ〜」
「おはようございます」
起きたか。あ〜。癒されるなぁ、我が家。いつも通り、ご飯を食べて、学校に行く・・・・・・のだが、都合の良いことに祝日。ちょうどいい。一日三十時間修行だ。時間を遅延して一日の時間を多くする。これでなんとかできる。
「ねえ、紫」
「何?幽々子」
「私たちを強くして」
・・・・・・へっ?なんつった?強くしろ?幻聴か?今まで食べ物以外でねだることがなかった幽々子が今回ねだったのは修行?俺はまだ疲れてんのか?
「ねえ、幽々子。もう一回いって頂戴。上手く聞き取れなくて・・・」
「私たちを強くして
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