暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第27話 『それは秘密』
[7/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ャニカが決めることになっていたので、一言で済まし、ウェイターは引き下がる。
緊張は解けたものの、ヴィータは体格と違って年齢的には問題なくともはやてがまだ未成年ということもあり、お酒なんか口にしたことがなかった。
それにテレビで見たこともあるが、こう言った時は、「〜の何年物」などと頼むのではなかったか。と、首を傾げる。
そうこう考えているあいだにウェイターは1本のボトルを両手で持ってきて、女性であるロビン、ヴィータからグラスに飲み物を注いだ。
透き通るような白さだ。
「貴女からどうぞ」
「あの、あたし――」
「いいから、一口」
一応、形式を組み軽くグラスを掲げるも遠慮を示し、グラスを置こうとするが、ジャニカは何も気にすることはないといった様子で飲むことを勧める。
しかたなく礼節として受け入れ、少量口に含むと瞳がわずかに動いた。
「……これ、葡萄ジュース?」
「葡萄酒のほうがよかったかい?」
ふるふると首を振る。なるほど、これなら年式は関係ない。
「ホテルは私たちが今日、
何
(
なに
)
で来ているか知っているのさ」
ヴィータはすぐ後ろに構えているウェイターと目を合わせると、軽く会釈を返された。ホテルそのものが、1人の人間のように連携が取れ、一体となり動いている。
ロビン曰く、
「集団が大きくなればなるほど、同じ方向を向き、意思疎通をとれていることが要求されるわ。これを勘違いすると、個性を無視したものになりえるけれど」
というものであった。
「付け加えるなら、私たちに快く楽しんでもらいたいのよ」
ヴィータに続き、彼女も白葡萄ジュースで喉を潤わせた。
そこから先は、ドラマで見るような展開が本当に起こり、ヴィータを驚かせるものばかりであった。
グラスを口に付けるのもそうであるが、料理を口にするにも女性が優先されるレディ・ファースト。聞くところによると、現在は行なわれていないが、女性が席を立ち、座りなおす際には一度男性も立ちあがり、女性が座るまで待つということもかつてあったという。
緊張の為、最初のうちは味がよくわからなかった料理も、ジャニカからテーブルマナーを教えられつつ、
「あまりマナーに
拘
(
こだわ
)
りすぎないこと」
と助言も受けると、段々と心に余裕が出てきて、どの料理も素晴らしいと感じることができた。
また、何処で分かったのか、コタロウには片手でも簡単に食べることができるよう、料理が既に分けられて出てきたのにも彼女を驚かせた。
「事前にあたしたちの情報をホテルに話しているんじゃないですよね?」
「そう思うのも仕方がない。だが、グレードの高いホテルは何も、料
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ