暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第25話 『綺羅、星の如し』
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散ということですし、寮へ戻りませんか?」
「……うん、そう、だね」
スバルは促されるかたちでロビーを後にし、エリオとキャロと並んで通路を歩く。ティアナに合わないように歩調はとてもゆっくりだ。
「……なのはさんって本当に一生懸命だよね」
『はい』
ティアナも自分も頑張ってはいるが、今回は別の方向であったと悟る。
「本当に頑ば……」
ため息をつきながら笑おうとするが、スバルは何かを思い出してびたりと足を止める。
「スバルさん?」
「どうしたんですか?」
何事かと2人はスバルを覗き込むとティアナと同じように目が虚ろになっていた。
ふらふらとスバルは壁に額を付け、そのまま一呼吸おいた後、
――『高町一等空尉は頑張っていないのでしょうか?』
1人の男性の言葉に、思い切り壁を殴りつけた。
「ス、スバルさん!?」
「え、あの」
砕けはしなかったものの、壁はこぶしの大きさでへこんでいた。
(……私、馬鹿だ)
自分の拳も無傷であった。
△▽△▽△▽△▽△▽
シャリオが勝手に自分の過去を話してしまった事について注意した後、なのははティアナを探しに外に出て、シャリオが教えてくれた場所にぽつんと1人で座り込む彼女を見つけた。
気配に気づき、ティアナがこちらを向いたところで、なのはは微笑む。
なのはが隣に座り、軽く伸びをしたところでティアナは口を開く。
「シャーリーさんやシグナム副隊長に、色々聞きました」
「なのはさんの失敗の記録?」
「え、ああ、じゃなくて」
手を振って否定し、言葉を濁す。
「無茶すると、危ないんだよって話だよね」
「……すみませんでした」
物陰から、途中でなのはの背後を見つけてついて行った落ち込みながらも見守るスバルと、エリオとキャロ――フリードもいる――にシャリオが追いついた。
「じゃあ、分かってくれたところで、少し私にも話させて」
「…………」
一度目を閉じた後、なのは静かに息を吸う。
「あのね、ティアナは自分のこと、凡人で射撃と幻術しかできないっていうけど、それ、間違ってるからね」
しっかりと感情を交えた声だ。風に乗るようにティアナに届く。
「ティアナも他のみんなも、今はまだ原石の状態、でこぼこだらけだし、本当の価値も分かりずらいけど」
ティアナがなのはのほうを向いたので、彼女も合わせてそちらを向き、
「だけど、磨いていくうちに、どんどん輝く部分が見えてくる。エリオはスピード。キャロは優しい支援魔法。ス
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