暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第25話 『綺羅、星の如し』
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とシャリオは頭を下げた。
「なんかもう、みんな不器用で……見てられなくて」
まだ17歳の彼女には、この場の空気を放置することはできそうになかった。
△▽△▽△▽△▽△▽
シャリオに「話したいことがある」とロビーへと促された新人たち4人は、シャマルを加え、長椅子に座り込んだ。シャマルの右にはシャリオが画面を操作し、左には腕を組むシグナムがいる。
「シャーリー、話すといっても機密情報が入っているだろう?」
「あ、はい。申請は今日の午後にはしていて、音声なしで
等級
(
レベル
)
の低い個所をいくつか選別して許可してもらいました」
シグナムとシャマルにはシャリオが何を話そうかとしていることは分かっていて、新人たちだけ、顔や視線を見合わせる。
シャリオは準備が出来上がると、隣にいる2人に合図を送ってから口を開いた。
「昔ね、ある女の子がいたの――」
『…………』
彼女が話し始めた最初は、その女の子が誰なのか、新人たちには分からなかった。
シャリオは追わせるように左を向くと大画面にとある学校風景が映し出され、さらに続ける。
「その子は本当に普通の女の子で、魔法なんて知りもしなかったし、戦いなんてするような子じゃなかった――」
画面に映し出された映像には、無音無声のまま他にも家での何気ないやり取り等の日常風景も映りだされ、どこかのドラマの一場面のように流れていく。そして、映像のなかの面影から、新人たちはすぐにその女の子がなのはであると気付いた。
シャリオの流す映像の中に魔法を使用する場面はなく、話す言葉も一般家庭を説明するように淡々と話している。
「だけど、ほんの些細なきっかけで――」
ひとつキーとタイプすると場面が変わる。そこにはデバイスとの契約、戦闘が映し出された。画面の中の女の子が動揺、戸惑いを感じていることは明らかで、形を判断することができないモノからの強襲に目を
瞑
(
つむ
)
りながら、
怯
(
おび
)
えながらのバリア展開に息をのむ。
要約
(
ダイジェスト
)
として流れる戦闘は、明らかに女の子の想像を超えるもので、激しい竜巻に吸い寄せられるように葉のように巻き込まれていくのが無音無声のせいか、その恐怖が容易に感じ取れた。
「その女の子は、魔力が大きかったというだけで――」
解説するシャリオの言葉を聞かなくても、明らかに状況が異常であることは判断が付く。
また、画面が変わる。今までは得体のしれない何かであったが、今度はその女の子と同じくらいの金髪の女の子との戦闘だ。
「これ……」
「フェイトさん?」
映し出されたのは幼いころのフェイトであった。
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