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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第25話 『綺羅、星の如し』
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答は『わかりません』です。聞くことは簡単ですが、理解してもらわなければならないということは、大変難しいです」
「……そう、ですよね」
「はい。私は何故か同じ過ちをジャン、いえ、トラガホルン夫妻にしていますので」
彼は小さく息をつく。
「何回も、ですか?」
「はい。何回も、です。ですから、答える前には情報を良く集めるのですが、いつも彼らを困らせてしまいます。おそらく、それが私の個性なのでしょう」
それが容易に想像できてしまったのか、なのはは微笑んでいた。
「テスタロッサ・ハラオウン執務官、申し訳ありません。私は貴女に同意はできませんでした」
「……いえ」
「話すということは、私にとって最も大きな課題の1つなのです。この六課に出向して、うまく成立しないことが多く、改めてそう思いました」
そういっても彼の表情は落ち込んでいるような表情は一切感じられず、いつも通りの寝ぼけ眼だ。
「ありがとうございます。フォワードのみんなには分かってもらえるよう、頑張ろうと思います」
「はい」
また少し、なのはは落ち着いたそぶりをみせ、今度は3人並びながら隊舎へ歩き出した。
「……あのね、フェイトちゃん」
「ん?」
「今日、もし緊急出動があった場合、ティアナを外そうと思うの」
「あ、うん。そのほうが、いいかも」
万全が取れていないときの緊急出動がどれほど危険なものかを2人は良く知っていた。不満は出るかもしれないが、当然のことなのだ。不安定な時ほど命を脅かすものはない。
「本当ならね、私も……にゃはは。みんなに迷惑かかるから出動はするべきじゃないんだけど――」
「大丈夫だよ。無理しないで」
実際のところ、フェイトから見てもなのはもまた万全とは言い難い。だが、彼女の立場というものも良く知っていた。
「でも、私は隊長だから――」
「なのは、午前中、言えなかったけどね」
フェイトは彼女のほうを向く。
「近くにいるんだから、いざというときは頑張らないで、頼ってよ」
「……フェイトちゃん」
全部口に出してから、なのはの隣に彼がいることを思い出し、気恥ずかしさを覚えたのは余談として、隊舎に入ってからすぐに警戒態勢の警報が機動六課に鳴り響いた。
きらりと光る、星が良く出ている夜だ。
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第25話 『綺羅、星の如し』
「いや〜、ちょっとしたことで変わるもんすねぇ」
「操縦しにくいですか?」
「とんでもない!
操縦桿
(
そうじゅうかん
)
の
応答
(
レスポンス
)
速度が段違い
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