暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第25話 『綺羅、星の如し』
[16/20]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
でも答える元気があった時だ。
『(……あ)』
スバルたちは思い出した。
――『コタロウさん、皆になんて言ったんですか?』
――『『頑張らないでください』と言いました』
――『…………』
――『……えと、んー?』
――『リイン?』
――『あ、はい。確かに、コタロウさんはそういいました』
『(……あ)』
なのはたちも思い出した。
そして、それぞれ昨日のことを思い出す。
――『近くにいるんだから、いざというときは頑張らないで、頼ってよ』
なのははフェイトの言葉を、フェイトは自分の言葉を思い出し、
――『思い詰めて、頑張らなくてもいいよ。ティアナには、私やみんながいるから、そういうときは言ってほしい。ううん。出動前、言ってくれて嬉しかった』
――『1人で頑張らないで、みんなでお互いに頑張っていこう?』
新人たちはなのはの言葉を、なのはは自分の言葉を思い出し、
――『頑張らないでください』
先ほどのコタロウの言葉へと思考が終着した。
『……あー!!』
ヴィータとシグナムはなのは、フェイト、そして新人たちが揃って立ち止まり声をあげたことに驚いた。
2人を除く全員がコタロウを見る。彼は前を歩いていたフェイトが立ち止まったので、彼女の後頭部に鼻っ柱をぶつけ、落ちた帽子を被りなおし鼻を右手で押さえていた。
訓練場に着いていないのにも関わらず立ち止まった彼女を不思議に思うも、再び歩き出そうとする彼に、
「あの、ちょっと、コタ――うわっ!」
話しかけようと一歩前に出ようとしたスバルは、自分の足に引っ掛かり、重心が思い切り前に傾いて、思わず手をバタつかせてしまい、
「……ん?」
横に
薙
(
な
)
いでコタロウを海に突き落としてしまった。彼も振り向くために重心を傾けていたため、特に重さを感じることなくすんなりと倒れた。
『…………』
ざぶんと凪いでいる海に白い波が立つ。
『…………』
ぶくりぶくりと泡がたち、
『…………』
こぽりと最後に小さな気泡が出てから、
「わ、あわわわわわーー」
「ちょっと、スバル!」
「おい、待て! 今何が起こった」
『ええーーー!?』
一同、騒ぎ始めた。
「す、すぐに助けに――」
「ごぼ」
『……ごぼ?』
沈んだ場所に目を向けると、また小さな気泡が出た後、帽子が水面に出て、階段を上るように、コタロウが一歩一歩足踏みしながら、ざばりとあらわれた。
彼は一応魔法によって、飛ぶことはでき
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ