暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第25話 『綺羅、星の如し』
[14/20]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「はァ!? じゃあ、お前、ティアナが撃ち落とされて、煮え切らない気持ち全部コタロウに吐き出して、挙句の果てに休憩所の自販機壊しただァ!?」
「……はい」
「その場でちゃんと修理しておきました」


 驚くもの、乾いた笑いをするものがそれぞれいるなか、コタロウだけが普通に話す。


「ふむ」


 そして、少しコタロウは考える。


「ナカジマ二等陸士」
「……はい」
「もしかして、ロビー近くの通路のヘコみもそうですか?」
「――う゛! ……はい」


 何それとみんながスバルに視線を送る中、エリオとキャロが何をしたか話す。


『……は?』
「すいません!」
「そちらも今朝、直しておきました」


 なのはは頑張っているのか? という質問で感情が爆発した後、シャリオとシグナム、シャマルからなのはの過去を聞き、自己嫌悪をそのまま壁にぶつけてしまったことも話す。


『…………』


 先ほどまで、あれだけ元気になっていたスバルは肩を落とし、周りは少し呆れてしまっていた。


「しかし、カギネ三等陸士が許しているのだから、それで良いのではないか?」
「はい」
「ま、練習時間これ以上なくしても困るし、はやく始めようぜ」


 シグナムの言葉にコタロウは頷き、ヴィータも練習開始を促そうをするが、


「すみません」
「ん?」
「ナカジマ二等陸士に質問と、ランスター二等陸士に伝言があるのですが、よろしいですか?」
「それは短いのか?」
「はい。すぐ済みます」


 それならと、ヴィータたちは待つことにする。


「ナカジマ二等陸士」
「は、はい!」


 めったにない彼からの質問に落とした肩を戻して、ぴしりと姿勢を正す。


「高町一等空尉は頑張っていた。とのことですが、それはやはり高町一等空尉の過去のお話ですか?」


「……え、あ、はい」


 ぴくりと、隊長たちの眉が動き、ティアナたち新人たちも2人のほうを向く。昨日の今日で謝罪があったのだ。コタロウが何か話があったのだろうと思うのは、容易に想像がつく。


「それは胸の傷のお話ですか?」
『――っ!!』


 しかし、話しの内容が分かり、確認するように質問するとは思えず、全員が彼を注視する。


「え、あの、はい」
「そうですか。ありがとうございます」


 ぺこりとコタロウは頭を下げるものの、スバルたちには何故彼がそれを知っているのか分からない。


[シグナムさん、昨日、コタロウさんにも話したんですか?]
[いや、話してない]


 それはヘリに乗った人間なら分からないが、残ったフォワード陣は確かに彼が話の場にいないことを知ってい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ