暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第25話 『綺羅、星の如し』
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もあるかもしれないでしょ? だから、もう使いこなしている武器を、もっと、もっと確実なものにしてあげたかった」
自分がそれを話そうともしなければ、相手の意見を聞くような仕草もとらず、ただ一方的に教えていたこと――今までの一斉教導では思いつかなかった考え――を省みて、声を落とす。
「ごめんね」
「……ぅ、ぁぅ」
「多分、私の教導、地味で成果を感じられないことが多いし、自分の考えも押しつけっぱなしで……苦しかったり、不満があったり、色々したよね?」
もう一度、ごめんとなのはは謝る。
「思い詰めて、頑張らなくてもいいよ。ティアナには、私やみんながいるから、そういうときは言ってほしい。ううん、出動前、言ってくれて嬉しかった」
泣いているティアナを引き寄せ、
「本当にごめん。私も、もっとそういう風に聞けばよかったんだよね」
「いえ……いえ……私のほうこそ、すみません。ごめ゛ん゛な゛ざい゛」
「1人で頑張らないで、みんなでお互いに頑張っていこう?」
それから、何度も何度も、ティアナは謝罪を続け、なのはは子どもをあやすようにぽんぽんと背中を軽く叩いた。
少し空に雲が出てきていても、星は
瞬
(
またた
)
きは失っていなかった。
△▽△▽△▽△▽△▽
『おはようございます』
「ん、おはよう」
朝になり、支度をして外に出ると、元気な挨拶がティアナを迎えてくれた。
「おはようございます」
「うん。ティアナ、昨日はよく眠れた?」
「はい」
じゃあ、ちょっと散歩でもしようかとフェイトに誘われて新人たち揃って近くの芝生を歩く。
「……技術が優れてて、華麗で優秀に戦える魔道師をエースって呼ぶでしょ? その他にも、優秀な魔道師をあらわす呼び名があるって、知ってる?」
少し遠回りになるが、朝の練習には十分間に合う時間だ。
「その人がいれば困難な状況を打破できる。どんな厳しい状況でも突破できる。そういう信頼があって呼ばれる名前……」
スバルたちは互いに顔を見合わせるが明確なものは思い浮かばない。
フェイトはにっこりと微笑んで、後ろ手を組む。
「
Striker
(
ストライカー
)
」
『……あ』
彼女は全員の顔を見てから、前を向き、
「なのは、訓練を始めてすぐの頃から言ってた。うちの4人は全員、一流のストライカーになれるはずだって」
空を見上げる。
「だから、うんと厳しく。だけど大切に、丁寧に育てるんだって」
昨日の空はそのままに、朝日が海上を照らしていた。
「しっか
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