暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第22話 『掩蔽、雲の如し』
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と言う意味だからなおのことね」
「なおかつ、40代以上でないと知らないときたもんだ」
「ええ、そのとおりです」
「さらに、その人たちも話し出すと――」
「昨日のことのように話し出して、懐かしむあまり一杯付き合わされるでしょう?」
「それもそのとおりです」
つまるところ、詳しいことは
口承
(
こうしょう
)
でしかない事しかわからないと言うものだった。
「本人たちも色々忙しいせいで、情報は設立当初のまま塗り替えられておらず、事件という事件にも残されていない。功績という功績も無し。まぁ、僕も興味本位からだからそれ以上は調べなかったけど」
「そこに行き着くだろうな」
「ジャニカ二佐もお調べにならはったんですか?」
「俺は――」
「私たちは直接本人から聞いていますから、それ以上に知っています」
「知りたければ――」
「体験するんだな。何を聞けばいいかでさえ、分からんだろうから」
本当にお前は横取りするのが好きなんだなぁ。といつも通りの口喧嘩を始める夫婦にヴェロッサは驚き、はやては苦笑した後、考え込んだ。
(ほんまに何処にも出てこないんか。あんなにすご……いや、局の修理、雑作業一手に引き受けて、終われば次の現場。当たり前と言えば、当たり前、か。やっぱり、その都度見るしかないんやろか)
どんなときに? と自問自答しているとき、聞き覚えのある声が向こうから聞こえた。
「はやて、コタロウが報告したいことがあるって」
ヴィータの後ろに付くコタロウを見て、ロビンはジャニカの会話そっちのけで彼に抱きつこうとしたが、この時ばかりは彼はそれをやめさせた。
△▽△▽△▽△▽△▽
「申し訳ありませんでした」
コタロウは報告の始まりにも同様に述べ、状況をなるべく的確に話した。
「了解や。無事でなにより。せやけど……いや、事後報告の確認はしたな。こちらのほうこそ、すみません」
先に連絡が欲しいと思ったが、連絡を貰っていたのは確かで、事後報告判断をしたのは自分だと思い出すと、はやても頭を下げる。
「いえ。それで、私はやはりこのミスにより、来週から別の場所になるのでしょうか?」
「ん。いや、そんなんにはならへんけど……」
「それでは、反省文はいつまでに?」
「反省文もなにも、お咎めは何もなしや」
「しかし、それでは――」
2人の会話で3回ほど同じやり取りがおこなわれると、するりとジャニカは彼の腰から傘を抜き取り、
石突
(
いしづき
)
に持ち替え、
「傘、
張り扇
(
ハリセン
)
」
はらりと、傘をまとめているボタンがはずれてハリセンになり、そのままスパンとコタロウを
叩
(
はた
)
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