暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第19話 『今日という日この時からは』
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ィーダは思う。
なにせその計画を知ったのは情報盗難が未然に防がれ、十分1日過ぎた後だというのだ。
ティーダの同期である新婚のトラガホルン夫妻がその事件を見つけ、情報を展開し、首都航空隊が文字通り一網打尽にした。事件発生してからゆうに1日過ぎていたのにも関わらずである。
しかもその集団はどこの誰であるということまで洗い出し済みで、集団のいるビルは全面閉鎖し、閉じ込めているという。航空隊の人たちは、その情報が陸からのものであること以外、捕まえられたことに満足しているようであったがティーダだけはその詳細が気になった。
しかし、夫婦に聞いてみても、
『ネコの目は
誤魔化
(
ごまか
)
せない』
というだけであった。
彼は不思議に首を傾げるも、それ以上夫妻は何も言わなかった。聞こうとしてもどうやら友人の『デバイス』の設計が佳境のようで『もう少しでこいつを打ちのめせる』とそれ以上取り合ってくれなかったからだ。
そして、それは3か月前の話である。
話が逸れたので元に戻すと。何度も言うようにその計画は未然に防がれた。そして現在は、一網打尽にした後でとある魔導師が浮上してきたため、その捜索と確保に全力を注いでいる。
「いや、今日は帰ってこれるかわからないんだ」
「そう、なんだ」
ティアナは座りなおすと、砂糖もミルクも入れていないのにティースプーンをとっては紅茶をかき混ぜた。
「情報は集まったからね。そろそろ乗り出すよ」
「ふぅん」
ティアナは興味なさそうに、棚においてある写真たてに目を向ける。
現在、その写真たてには4人は写っておらず、兄妹だけである。
半年くらい前にティーダが入れ替えたのだ。ティアナはそれに気がつくなり、顔をくしゃりと歪ませたものの、『いつも、僕等を後ろから見守ってくれるように』とティーダが後ろに4人の写真を重ねていることを教えると、素直にこくりと頷いた。
「心配かい?」
「……まさか。兄さんは優秀だもの」
ゆっくりカップに口をつけて、一息ついた後、思い出したようにティアナは話題を変える。
「それと、兄さんのオルゴールはもう修理に出したの?」
「ん、あぁ。まだ、出してない」
「出してきてあげようか?」
それはティアナが掃除をしたときにたまたま兄の部屋で見つけたオルゴールで、聞いてみるとティーダが10歳の誕生日にローラから贈られたものらしい。見つけたときには
錆
(
さ
)
びついていて、音は
奏
(
かな
)
でないに等しかった。ティーダは時間があるときに修理に出そうと思ったがなかなか時間がなく、現在も錆びついたままである。
ティアナの言葉にそれならと思うが、ふと頭にある解決策が思いつく。
「いや、大
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