暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第19話 『今日という日この時からは』
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れで今まで仕事を行い、管理局から逃げおおせてきた。
「今回は俺も必死なんでな。追手が来る前に逃げなければならない」
ずん。と魔力を内包する。
「悪いが――」
自分の足元を小さく爆発させ、一気に距離を詰める。
「殺していく」
ガガルはデバイスを相手の喉元に突きつけるが、弾かれた。
「20年ほどそのデバイスを使用していたせいか、対象物に杖を向けるみたいですね」
一定の大きさの爆発を使用するとき、ガガルがそれに向けてデバイスを向けることを良く知っていた。
ティーダは杖を振るい、相手の
鳩尾
(
みぞおち
)
に突きつけると予想通り、相手はそれを先程の自分のように弾く。それを確認してから、
「――っぐが!」
相手の左こめかみに蹴りを見舞う。
それから、相手が距離をとらないよう腕ごとバインドを仕掛けると、もう一度鳩尾に杖を当てて突き込んだ。
「距離を、詰めたのが敗因、ですね。そのまま大人し、くしていてください」
「……しっかりと、聞いていなかったのか?」
息切れをしているティーダに打ち据えるだけの攻撃を受けたガガルは、飲み物をこぼした後くらいの「あ〜あ」というため息を吐いた後、
「俺は『必死』と言ったんだ」
自分がシールドを張る時間でさえ惜しいとばかりに、目と鼻の先の相手に向かって、そして自分に向かって、爆発を仕掛けた。
縛られたガガルは腕の自由が効かなかったが、別に、デバイス持ち手部分を向けての近距離爆発も可能である。
爆ぜる音で2人とも鼓膜が破れても、それを覚悟しているものとしていないものとでは建て直し時間が違う。
爆破によって距離が取れたガガルは体勢のみを変えて、デバイスの
矛先
(
ほこさき
)
を向け、
「さすがに、これ以上手負いはしたくない……」
一瞬の間。
「爆燃しろ」
ティーダの周りで相手の魔力が収縮していくのを感じる。
(僕は、怯まない!)
懐
(
ふところ
)
に肌身離さず持っている『ティーダ ティアナ たのむ』と書かれた写真はその後でも、まだ残っていた。
「……まさか、あの連爆のなか両肩両脚に
二度撃ち
(
ダブルタップ
)
を仕掛けてくるとは、片目であの技術、末恐ろしい逸材だな」
(いや、過去形か)
地面に叩き落とした管理局員を一瞥し、見事に全弾命中させられた四肢の痛みを
堪
(
こら
)
えながら、なんとか自分のデバイスを握り締め、逃げる方向を見定める。
また、こちらは初めから殺す気で襲い掛かったのにもかかわらず、最後まで相手は自分の行動を鈍らせるためだけに執着し、わざと急所をはずしたことに尚のこと
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