暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第15話 『このような理由』
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まったようだ。
「はい。ジャン、いえトラガホルンが『夕食を誘われたら、気にせずお呼ばれされろ』と」
「あー、確かに」
「あの人たちなら、そういうでしょうねぇ」
トラガホルン夫妻がこの喫茶店を知っている以上、以前ここを訪れたのは明白であり、士郎と桃子は当時の状況を思い出していた。
「日本の経済について
侃々諤々
(
かんかんがくがく
)
話し出して――」
「2人しかいないのに
喧々囂々
(
けんけんごうごう
)
としてたわねぇ」
お茶をお出ししたら、声をそろえて『申し訳ありません』と謝っていたけど。と、ふぅと桃子は息を吐き、
「この世界の主要国の経済を事細かに議論してたので、ただの外人さんかと思っていたよ」
士郎も息を吐く。
「まぁ、それはいいとして、もう行くのかい?」
「あ、はい。はやても待っていると思いますので」
「みなさんによろしくね?」
『はい!』
その後、すぐにフェイトは全員を車に乗せて、はやてたちのいるコテージに向かっていった。
△▽△▽△▽△▽△▽
「運転お疲れ、フェイトちゃん」
「うん」
コテージへは約20分程で到着し、全員が順番に降りる。コタロウは降りる前に『バンソウコウを取り替えたいので、先に降りていただいて構いません』と、一番最後に降りることにした。
「なのは、どうかした? 車の中で考え事してたみたいだけど」
「う、ううん。なんでもないの」
本当になんでもないこと。と、
頭
(
かぶり
)
を振るが、内心、先程士郎と桃子の言葉の意味がよく分からないでいた。新人たちはそれほど気にしていないようだが、どうも引っかかる。
(『感情と表情の結びつけ』『近道をしなければ知ることはできる』ってどういうこと?)
もう一度考えようとするが、今は考えても分からないため、とりあえず、片隅に残しておくことにした。
「あ! お帰り〜」
「なのはちゃん、フェイトちゃん!」
声のしたほうを向くと、なのはとフェイトの旧友2人が駆け寄ってくるのが見え、4人は手を合わせて、喜んでいた。
[……ティア。やっぱり隊長さんたちが普通の女の子だよ]
[同感。どうよ、ライトニング的には]
4人のやり取りに違和感を感じてやまないスバルとティアナはエリオとキャロを横目で見る。
[なのはさんもフェイトさんも普通の女性ですので……]
[そっか。エリオくんは私たちの中だと一番昔からなのはさんたちのこと知ってるんだもんね]
エリオは頷いて、彼女たちも自分たち――エリオは男性であるが――と同じであることを示す。
そして、またその光景が額
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