暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第15話 『このような理由』
[3/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
しかしてネコさん、デパートの『ヒーローショー』を見に行ったんですか?」
「はい」
リインが唸っていると、桃子が会話に参加する。
「ヒーローショー。ですか?」
「ミラクルガオン、子供づれのお客様が話しているのを聞いたことがあるわ」
あぁ、ヒーローショーっていうのはね。と桃子はリインに解説すると、彼女も頷いて、
「そういうことだったんですかぁ。ネコさん『正義の味方を拝見してきます』なんて書くから何かと思いましたよ」
分かりにくかったでしょうか? とコタロウは表情は変えないが、リインと桃子は意外に楽しそうに話していた。
「なのはさん、リインさんとなのはさんのお母さん、コタロウさんのこと『ネコさん』て」
「うん。お母さんがね、コタロウさんのこと『ネコさん』って」
「お知り合いなんですか?」
キャロの質問になのははふるふると首を振る。
「今日初対面だよ」
「じゃあ……」
キャロは3人の会話に微妙に参加したそうに視線を送ると、なのはは逆にフェイトの方を向いて、
「フェイト隊長が知ってるかな」
「へ?」
フェイトもキャロにあわせてコタロウの方に視線を送っていたが、突然話題を振られ間の抜けた返事をした。
「なのは?」
「私もお母さんからヒントはそれしか貰わなかったの」
テーブルの上にあるペーパーナフキンを縦に巻四つ折した後、先の方を
蛇腹折
(
じゃばらおり
)
にしてみせた。
『かぎしっぽ』のように。
△▽△▽△▽△▽△▽
なのはのヒントは周りも聞いていたので、スバルやティアナ、リインに聞いても同じヒントしか返って来ず、キャロとエリオの方が先に気づいたのは余談であり、フェイトが『ネコタロウ』と気付いて噴出したのもまた余談であれば、その後、名前を笑ってしまった事にどうしようもなく落ち込んだのも余談である。
「夕食、ですか?」
「はいです〜」
リインは移動を始める前にコタロウに夕食に誘った。彼女の心境としては友人を紹介するというより、『せっかくなんだから一緒に食べてみてはどうか?』というものだ。
「……ふむ」
「ダメ、ですか?」
するとコタロウは顎を引いて首と傾げた後、
「ご一緒させていただきます」
と真っ直ぐリインを見て答えた。
「決まりですね」
「あらあら、私たちのお誘いは断ったのにリインちゃんの誘いは受けるのね〜」
「これはこれは、妬けるねぇ」
「あ、うぅ?」
桃子と士郎はコタロウ、リインをからかうと、一方は特に表情に出なかったが、一方は素直に表情に出る。変に意識してし
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ