収穫祭
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「足りねぇなァ!俺のベイビー達が暴れ足りねぇとよ」
『たりねー』
そう会話をする3人には、共通点があった。
「それなら、うってつけの話があったな」
そう言う男『フリード』の左手の甲に。
「ああ・・・ラクサスの話?いよいよやるのね」
そう言う女『エバーグリーン』の右胸に。
「俺はこの時をずーっと待ってたんだよ!ベイビー達もなァ!」
そう言う男『ビックスロー』の舌に。
「久しぶりに帰るか。妖精の尻尾に」
――――――同じ紋章が刻まれていた。
「た、たった3人に・・・俺達屍人の魂が全滅・・・だと?」
「あ、あのロン毛は何もしてねぇ・・・実質2人だ」
「ひいいっ!」
震え、怯え、恐怖する。
「これが妖精の尻尾ラクサス親衛隊」
その恐怖の対象の名は―――――――
「雷神衆!」
「雷神衆が帰ってくる。遂にこの時が来たぜぇ」
とある部屋のソファに、ラクサスはいた。
「妖精は共食いを始める。ジジィ・・・お前の時代は終わりだ!」
マグノリアの街は、収穫祭に向けて準備を始めていた。
「街は収穫祭ムード一色じゃのう」
「そうですねー」
こちらもギルドで収穫祭の準備をする為の物を買ってきたマカロフとミラ。
両手いっぱいに荷物を抱えている。
「皆も『ファンタジア』の準備で忙しいって」
「あれは我が妖精の尻尾が大陸に誇れる大パレードじゃからな」
「お、ミラ!」
そこにアルカが現れる。
「買い出しか?重そうだな・・・俺が持つよ」
「ありがとう」
バケットが3本ほど袋から姿を見せているミラの荷物を抱え、その隣を歩く。
「ラクサスも参加すればいいのにね」
「奴の話はよせやい」
「?何の話だ?」
「ファンタジアの話よ。ラクサスも参加すればいいのに」
「いあ、アイツが出たらティアが出ねぇだろ」
ただでさえアイツを出すのは一苦労なんだぞ、と困ったように肩を竦めるアルカ。
「レビィから聞いたんですけど、街には帰って来てるらしいですよ」
「あ、俺も聞いたぞ。何かガジルにいろいろあったとか」
「何じゃと!?」
ミラとアルカの言葉にマカロフは驚愕する。
「・・・」
「どうしました?マスター」
「・・・よりによってこんな時期に・・・」
溜息をつき、そう呟くマカロフ。
その脳裏に、昔の光景が流れた。
「じーじ、じーじ!」
紙吹雪舞うマグノリアの収穫祭。
「
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