収穫祭
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、右下。
ミス・フェアリーテイルの文字。
「「ティアも出るの!?」」
「出る気はなかったんだけどね。でも、クロスと約束してしまったから」
「約束?」
頷き、続ける。
「ほら、シェラザート劇団の仕事をクロスに行ってもらったじゃない?その時に『じゃあ今年の収穫祭のミスコンに出てくれないか?』って」
約束は守らないとよね、と呟くティア。
「ティ、ティアも出るんだ・・・」
「ルーシィ勝てないかもね」
「うるさいネコ!」
まさかの強敵出現。
「まぁいいわ。出る限り狙うは優勝だけだし。帰るわよハッピー」
「あい」
「ハッピ〜ン♪お魚食べてく?」
「ワイロは受け取らないよ」
場所は変わり、ここはシロツメの街北西。
闇ギルド、屍人の魂。
「どはぁっ!」
「ぎゃあっ!」
その闇ギルドに、突如崩壊が訪れようとしていた。
「俺達を笑ったな。貴様等」
ギルド入り口に立つのは、3人。
逆光で顔は見えないが、1人は頭に触角を思わせる髪が立っている。
1人は若干猫背で、その周りを手のひらサイズの何かが飛んでいる。
最後の1人は髪をアップにし、背中に羽のような物が付いた服を着ていた。
「殴り込みだと!?コノヤロウ!」
「生きて帰すなー!」
その3人の姿を確認したメンバーは武器を片手に向かっていく。
「やだやだ・・・日陰でこそこそしてるギルドが正規ギルドに楯突こうなんて」
髪をアップにした人―――口調や仕草から女だろう―――が扇子で口元を隠す。
「世も末ね」
そう言うと同時に、掛けていた眼鏡を上へずらす。
「!」
「な!」
その瞬間――――向かってきた奴等は、石になった。
武器を構えた状態で、石像に。
「おのれ〜!」
「やっちまえー!」
それを見た他のメンバーも向かっていく。
すると、その背後に小さい樽のような形ににっこり笑顔の顔が描かれた何かが現れる。
「ごほぁ!」
「ぐぁ!」
それは回転し、口当たりから光線を放つ。
「な、何だこれは!?」
「ぎゃあああ!」
「がは!」
「うわああ!」
それに似たものが5つ宙を舞い、同時に光線を放っていく。
倒れる人たちにお構いなしに更に光線を放ち―――――
「もういい、ビックスロー」
「ア?」
真ん中に立つ、唯一何もしていない男に止められた。
「もう終わりかヨ?」
『かヨー』
『ビックスロー』と呼ばれた男が言い終わると同時に、エコーするように近くを飛ぶそれも繰り返す。
「これだけ弱くてよくギルドとして成立していたものだ」
「弱いから正規じゃなくなっちゃったのよ」
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