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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 湖札とウロボロス、出会いの物語 B
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の封印、ですか・・・というか、その言い方だと、まるで貴女が人間である、みたいに感じるんですけど・・・」
「人間ですよ?ちょっと生まれとかが普通じゃなかったりはしますけど、血はほぼ純粋な人間です。」
湖札の言葉に、二人は目を見開いた。
「あの・・・どうしたの、二人とも?」
「いや、どうしたというか・・・オレたちは天逆海を召喚して、その位置にオマエがいたから・・・」
「てっきり、貴女が天逆海だと・・・もしかして、召喚に失敗した?」
二人が少し慌てるのを見て、湖札はその辺りの説明も始める。
「あ、いえ・・・召喚には成功してますよ?ただ、私が天逆海についてきただけで・・・」
「ついてきた?なら、本物の天逆海は?」
「・・・私が、殺しました。」
「「!?」」
湖札がそう言うと、二人は今までで一番大きな驚きを見せた。
「神霊を、人間が殺した!?」
「そんなことが出来るのか?オマエ。」
「う〜ん・・・出来たから、出来るみたい。もう何度も驚かれるのも大変だから一気に説明しちゃうけど、その天逆海の魂は私の中に封印されてるし、混乱して君と戦ってるときには私が天逆海になってた。」
「「・・・・・・」」
もはや、二人は絶句し・・・
「アハハハハハハ!面白いな、オマエ!」
「その反応は予想外だったかな・・・じゃあ、次はこっちから質問してもいい?」
「あ、はい。どうぞ。」
とても楽しそうに笑っている殿下を放置して、女子二人は会話を再開した。
「まず、私が矢で撃っちゃったあのグリフォンさん・・・大丈夫?」
「ええ、大丈夫ですよ。ギリギリ自分の存在を書きかえれたおかげで、傷さえふさがれば大丈夫そう、だそうです。」
「そっか・・・よかった・・・」
湖札は自分の矢で貫いてしまったためにもう手遅れだと思っていたが、問題がなかったと聞いて心から安心する。
「じゃあ、次に・・・ここって、どこですか?召喚って言ってましたけど・・・」
「ああ、貴女は外から来たんですよね?ここは、箱庭の世界。ギフトを持つ修羅神仏が面白おかしく暮らす世界です!」
「・・・なんでもありの世界、と言う認識でいいですか?」
「まあ、大体そんな感じです!」
湖札はその認識で納得した。
流石は一輝の妹、といったところだろうか。
「そっか・・・異世界・・・じゃあ、もとの世界には帰れる?」
「・・・スイマセン、多分無理です。」
「そっか・・・じゃあ、お兄ちゃんに会うのは無理、かな・・・」
湖札は残念そうに、そうつぶやいた。
「あの、少し質問してもいいですか?」
「何についてでしょうか?」
「ちょっと、あなたのお兄さんについて。」
リンは一つの可能性に気付き、湖札にたずねた。
「私に答えれる
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