一部 高校一年
風間ファミリー
新たな出会いは新たな火種?
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
にモモ先輩ですら呆然としていた。
「ははは、龍斗の言ってた通り面白ぇな!! よろしくな、まゆっち!!」
・・・キャップを除いては。
「はい、よろしくお願いします!!」
「まさか、ここまでキャラが濃いとは・・・予想外だわ」
「てか、後ろに背負ってる日本刀はいいのか?」
「う〜む、めんこいなぁ、大和撫子って感じだ」
「これで年上ならなぁ」
「まさに侍という感じだな!」
ようやく、我に返ったメンバー達が口々に感想を言い始めた。
「まゆっち、注目されてるぞ! 今がチャンスだ、やるしかねぇ!」
「ですが、松風 本当にうまくいくでしょうか?」
「まゆっちならいけるって、やれるって!」
「分かりました。 やってみます!」
「なぁ? さっきから一体何と話しているんだ?」
「はぅ! 先手を取られてしまいました。こ、これはですね松風と言って、私の父が作ってくれたストラップに九十九神が宿ったものでして」
傍から見ると腹話術をやってるとしか思えない光景に思わずクリスが突っ込んだ。それにまゆっちがおどおどしながら答えるが、あたりは気まずい沈黙に包まれた。
「はっ!? この気まずい沈黙は、やはり携帯ストラップと会話する上に厨二病までこじらせている奴と思われているのでしょうか、松風」
「大丈夫、将棋で言えばまだ二歩かましたようなもんだ」
「それ、負けじゃないですか!!」
「ははは、なんだかオモシロカワユイなぁ。うん、実にいい体だ」
そう言ってモモ先輩がまゆっちの背後から抱きつき、セクハラをはじめる。
「はぅ! あうあう、えーと、どうすれば」
まゆっちは困ったように龍斗に視線を送るが、龍斗は諦めろと首を横に振るだけだった。
「なんだか、今回の旅行は色々と大変なことになりそうね。たっちゃんが来られないのは残念だけど」
「そうだなぁ、明日は箱根か。何にせよ楽しみだな」
「お前は向こうでも風呂を覗くんじゃないだろうな?」
クリスはここ最近、最早こういうキャラなんじゃないかという位、大和と風呂場で遭遇してしまい、その度に恥ずかしい思いをしているため、少し尖った言い方をする。
「だから、わざとじゃないって言ってるだろ」
「ふん、お前は卑怯なところがあるからな、どうだか」
「はぁ」
この二人は未だに和解できておらず、近々また問題が起きるかもしれないな。早く何とかしなきゃな。そんなことを考えていると思わずため息が漏れた。
ようやくモモ先輩から解放されたまゆっちは少しずつだが、みんなと打ち解けていった。
「なぁ、龍斗。まゆまゆは強いだろ」
いつもの如く、考え事をしていたらモモ先輩が隣にいた
「まぁ、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ