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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos9次元世界を翔ける騎士〜Paradies W?chter〜
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ょっとしてまたわたしを子ども扱いした? もうっ、わたしの方がずっと年上なんだぞっ」

アリシアの実年齢31歳。驚くべき事実だった。

「はいはい。というかアリシア。確かに悪い奴らだけど、それでも一応は人権を持ってるからね。自業自得とは言え襲われた以上は被害者になるわけ」

「でもま、いい薬にはなったんじゃないかい? 罪を犯した分、それが自分に戻ってきたんだから」

「まぁね。わたしとしても本音を言えば、ザマァ、なんだけどさ。やっぱり傷害罪なんだよ」

「そうなんだぁ。難しいね」

「でね。そんなランサーの仲間と思しき連中がほんの1週間前に現れてね。コイツらもまた強いらしくて。ランサーと同じように魔導犯罪者を狩り始めたわけ」

シャルは最後に「同じ古代ベルカ式の担い手として嬉しいやら悲しいやら」ってぼやいて、アリシアは「わたしはアリだと思うけどなぁ〜」ランサー達を擁護、アルフは「こっちに被害がなきゃどうでもいい」って興味の外へ追いやった。

「でも実際。アリシアと同じ考えを持つ人が出て来ちゃってるのも確かなんだよね。連中、パラディース・ヴェヒターって名乗ってるんだけど、コイツらって被害者たちから英雄視されてるのよ」

「「「英雄視?」」」

「そ♪ ほら、管理局って万年人手不足って話でしょ。だから規模・被害が小さいのはどうしても後回しになっちゃうわけ。でも連中はそんなのお構いなしに手当たり次第に解決しちゃうから、後回しにされてた被害者たちからすればそうなるのは必然だった」

シャルは続けた。パラディース・ヴェヒターはそれだけじゃなくて各管理世界の政治家やお金持ちの人たちのことも助けてるから、その人たちが味方しちゃうかもって。中には管理局運営に必要なお金や資材を出資している人たちも居るらしくて、もしその人たちに保護でもされたらお手上げとも。

「連中のリーダーか、それともメンバーの誰か、か。どっちにしろ、頭の良い奴が向こうに居る。自分たちが犯してる罪を、次元世界に知れ渡ってる犯罪者を狩ることで覆い隠してる。しかもちゃっかり大物に恩を売ってる辺りセコイと言うかなんと言うか」

シャルは呆れとも感心とも取れる溜息を大きく吐いた。アリシアはパラディース・ヴェヒターのやり方に「ほわぁ、すごいねぇ〜」感心してる。そして私はと言うと。

「リンカーコアって何に使うんだろう・・・?」

その疑問が消えない。魔導犯罪者ばかりを狙う以上は根っからの悪い人たちじゃないのかもしれない。だけどリンカーコアっていう魔導師にとって一番大切な器官を奪うということは何かしら大きな企みがあるって思うのが自然だ。

「さぁ? 再犯させないための罰かもって噂されてるけど。真実を知りたいなら当人たちに訊くしかないよ」

シャルの言う通
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