暁 〜小説投稿サイト〜
メモリアル・ヴァフェ
1話 第二メモリアル・ヴァフェ分隊
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
はいなかった。それを見るとイラつきが収まった。前に向き直りはぁと一呼吸してから、満面の笑みで失礼な博士に言い返した。

「僕はガンベイビーなんかじゃありません。父も母もそんな人じゃありませんし、自分は武器に適切な意識を保持していると自負しています。あんまり失礼だと怒りますよ?」

 それを聞いた平野さんは少しひきつった顔であはは...という乾いた笑いを吐いた。
 
「あ〜...君が所属するのは第三遊撃隊の第二メモリアル・ヴァフェ分隊だよ。階級はないことになってる。だから、戦場では上からの命令を無視して、分隊で独自行動してもいいことになっている。まぁ臨機応変にしてくれってわけだよ。基本的に寮生活で平日は軍のなかにある学校に通い勉強、放課後はトレーニング、祝日は申請が出してあって、日曜の21時までに帰ってこれるなら出掛けるのは自由だよ。もちろん恋愛もねっ」

 平野さんは子供っぽい笑みを浮かべ、グーと手でやっている。なんだろうこの人からみずらい...。

「説明はここまでだよ。もっと詳しいことは寮の君の部屋に資料送っとくから。じゃあ、自己紹介してくれるかな?」

 僕はこくりとうなずき、少し声をはりあげ名乗る。場所は空港だが気にしない。

「僕は今回、軍に所属することになった。舞花 柊です。よろしくお願いします」
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ