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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
黒と蒼の竜剣士
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ちゃん!
女は度胸って言うからね!
応援してるよ!」

「へ?………っ!なぁ!?」

ソウヤの言葉にアスナは少し考えたあと、顔を赤くして詰め寄ってきた。

「ちょっと!……だっ……誰にも言ってないわよね………!?」

「あはははっ。
大丈夫だよ。誰にも言ってないし言わないから」

「な、なら良いのよ!じゃあね!」

小走りで去っていったアスナはまだ顔が赤かった。

「………なんの話だ?」

「何でもないさ。」













「A隊、B隊さがって!C隊スイッチ!」

「アスナ!後ろだ!」

「えっ!?きゃあああ!?」

キリト、アスナを含んだ攻略組はボスを相手に苦戦を強いられていた。
最初は優勢であったものの、ボスの体力ゲージが残り一本になった瞬間に更に巨体になり、
毒を撒き散らし始めた。
ボスはクラーケン・ラフレシアという名前で地面から生える触手で
見方を半数以下殺している。
そんなボスが毒を撒き散らし始めたのだから、プレイヤー達はパニックになるのもまた必然であった。

「アスナ!無事か!?」

キリトはアスナに駆け寄って体を持ち上げた。

「キリトくん、大丈夫だよ。」

見るとアスナの体力ゲージは赤を示している。

いくらボスの攻撃が弱いと言っても今は毒がある。

到底どうにかなる現状ではない。

「くっ………どうすれば……!?」

「キリトくん!あれを!ユウジ君からもらった宝石!」

キリトはポーチから例の宝石を取り出した。

「頼む!何とかなってくれ!」

キリトは宝石を地面に叩きつけた。

宝石は砕け、粉々になって赤い粒子を散らしながら空へと舞い上がっていった。

「何も、起きない……」

「騙されたの……?」

「お前ら!危ねぇ!」

エギルが叫んだ。

キリトとアスナに数本の触手が向かってきていた。

触手はキリト達の3mほど前方で"踏み潰された"

「……は?」「……へ?」

二人は視線をゆっくりと上に持っていった。

そこには紅蓮の鱗に覆われたドラゴンがキリト達に背を向け、
ボスと相対するように君臨していた。

「「嘘ぉぉぉぉぉ!?」」

二人は…いや、プレイヤー全員が全力で後退し、扉の前に固まっていた。

「Gaaaaaaaaaaa!!」

ドラゴンが雄叫びを上げてボスの華を燃やす。

フロアが一気に熱されるがプレイヤー達は気にしている暇もなく、
ただ目の前の光景に目を奪われていた。

ボスと称して良いほどのドラゴンが第73層目のボスと戦っているのだから。





「やれやれ、ホントに使うとは思わなかったんだがな」

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