金字塔のデストロイヤー
第16話
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ずにいました。ですが、そのはぐれエクソシストは魔導書の浸食と教会から逐われてからの一人旅で一人旅で摩耗していました。それこそ悪魔に救いを求める程に」
「それが、お前なのか」
「昔、ある所に一人の赤ん坊がいました。その赤ん坊は教会の前に捨てられており、神父様が運営している孤児院にて育ち、幼いながらも聖職者として生きる道を決めていました。そしてその子は神から与えられた力があるという事でローマに招かれ、そこで神から与えられた力、神器を出現させる儀式を行いました」
「噂には聞いた事あるけど、そんなこと実際にあったんだ」
「その儀式において少年の異常性が発揮されました。彼には前世とも言える記憶が、色々な数式や化学式を知っている位の平凡な、本当に平凡な男の記憶が。その男の記憶の中には正義の味方になりたかった英雄の生涯を綴った詩が。少年は英雄の詩を紡ぎ、3人が混ざった。聖職者の少年と平凡な男と正義の味方になりたかった英雄が混ざり合い、魂すらも変質させ、神器も変化した」
「あっ、話が繋がった。ってことは……どういうこと?」
「元から僕は、普通の人とは違うという事だけ分かってもらえれば良いよ。特に精神面に関してはかなり不安定な存在なんだ。普通の人の魂がゴムボールの様なある程度の変化に耐えられる物なら、僕の魂は巨大な合金で作った様な物なんだ。大抵の事では壊れたりはしないけど、部分部分で脆かったり、元の形に戻らなかったりと一度バランスが崩れると壊れる一方さ。そして既に壊れる始めている。気付いたのは最近だけど、どれだけの余裕があるのかが分かりません」
実際、違和感に気付いたのはイッセー君とライザー様の一騎打ちの後だ。それまでは特に違和感はなかったけど、原因は死霊秘法で間違いないでしょう。正気を保てなくなったとき用の自爆術式も用意しなくてはなりませんね。僕が暴走すると大変ですから。
「話は戻りますけど、精神的に弱っていた所に契約には紳士であろうサーゼクス様に出会った事で悪魔に転生する契約をこちらから持ちかけたんですよ。悪魔になっても神に祈る事はできますから」
「普通は出来ない事だがな。私も直接見るまでは信じられなかったが、身体を焼かれながらも十字架や聖書を身に付けて祈りを捧げたり、ミサを取り仕切っている所を見てしまうとな。これなら神も許して頂けると思ってしまう」
「悪魔の身体で聖剣振ったりもしてたし、人となりも聖職者としてまったく問題無いと思うし、そもそも人間の身体に戻れるなら大丈夫だと思うよ」
「それでも今は契約に基づいて悪魔をやってますから。契約が終わるか、内容の変更が無いと完全に悪魔を辞める事は出来ませんからね。人としても悪魔としても約束を破るのは最低の行為で
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