金字塔のデストロイヤー
第16話
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いく。
コカビエルは必死に光弾や光槍で剣を迎撃していくが、それもすぐに捌ききれなくなり、剣の波に飲み込まれて、一枚の羽を残して消え去る。
それを拾ってから固有結界を解除する。
「祐斗、貴方は一体何者なの?」
「僕は僕ですよ。変わり者の聖職者。それ以上であるかもしれませんけど、それ以下ではありませんよ」
見れば部長達は皆ボロボロで、会長達も魔力が殆ど尽きています。少しだけ不味いですね。固有結界の再展開まで少しかかります。
上から降って来た蹴りを龍殺しの特性を付けた大剣で受け止めます。全身に魔力を通して魔剣を全て全力で起動させます。
「まったく、噂通りの戦闘狂ですか」
防御に使ったのと同じ大剣を空に産み出して降り注がせる。それを躱すのは白い鎧。
「龍殺しをこれほど容易く産み出すとは。アザゼルが気にしているのも頷ける」
「いきなりの攻撃、一体何が目的ですか白龍皇?」
二天龍の片割れ、白龍皇。アザゼルとの仲が分かる言い方から神の子を見張るものに所属している様ですね。
「アザゼルに言われてコカビエルを捕らえに来たのだがな。一足遅かったようだ」
「ええ、ですからとっととお帰りください。羽は持って帰ってもらって構いませんから」
「オレとしても赤龍帝よりもお前の方が気になるんだがな」
「残念ながら、僕は研究職の方が向いているんでね。手加減なんか出来ませんよ。今の情勢でそんな事をすればどうなるか分からないのでお断りですね」
「そうか。それがお前の答えか。今日の所は退かせてもらおう」
そう言って白い鎧の男はコカビエルの羽を拾って、一瞬にして視界から消えていった。中々早いね。
「……今のは?」
「今代の白龍皇ですね。どうやらイッセー君よりも早く覚醒しているみたいです。あれ、禁手化ですよ」
大量に作った龍殺しの剣と部長達を守る為に結界を張っていた魔剣を収納用の魔法陣に片付けながら部長達に治療用の魔剣を突き刺し、会長達に魔力回復の薬と符を渡す。ゼノヴィアさん達も疲労が激しかったので幾らかの回復薬を飲ませる。
「さあて、あとはミカエル様に報告して終わりですね。部長達も魔王様達への報告忘れないで下さいよ。ゼノヴィアさん、紫藤さん、帰りますよ」
「待ちなさい祐斗。貴方にはまだ聞きたい事が」
「その要求を聞かないといけない理由は今の僕にはありませんから。今の僕はミカエル様直属のエクソシストですから。命令権はミカエル様しか持ってません。それにまだ任務は終わってませんのでね。では、これで」
ゼノヴィアさん達を連れて転移の魔剣を振り下ろし、教会に戻ります。
「さて、とりあえず今日の所は休みましょうか。聖剣は三本も壊してしまい
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