金字塔のデストロイヤー
第16話
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物》の生涯を紡ぐ。
「I am the bone of my sword.
Steel is my body, and fire is my blood.
I have created over a thousand blades.
Unknown to Death.
Nor known to Life.
Have withstood pain to create many weapons.
Yet, those hands will never hold anything」
これで残りの一節を唱えれば、禁手らしき物が記録で言う大禁呪『固有結界』が発動する。しばらく二人の戦いを見守っていると、コカビエルが重力結界に耐えながらなんとか高度を保ち、光槍と光弾の雨がグラウンド全体に降り注いでくる。
紫藤さんがそれを擬態の聖剣をドーム上に展開してゼノヴィアさんと立てこもり、部長達は僕の結界に守られ、僕は頭だけを守って全身を貫かれながら超速再生でやり過ごす。
「ここまでですね。ゼノヴィアさん、紫藤さん、後は僕がやるので」
「まだやれます」
「駄目です。お二人はあの高さまでの有効打が無いでしょう。それにこれから起こる事は普通なら体験出来ない様な事ですから。おそらくはミカエル様達ですら辿り着く事の出来ない領域、味わってみて下さい」
残していた最後の一節を紡ぐ。
「So as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS.」
詠唱が終わると同時に僕の足下から円上に炎が広がっていき、世界が塗りつぶされていく。
夕暮れの様な赤黒い空に浮かぶ大量の大きな歯車、どこまでも広がる荒野に墓標の様に突き立つ魔剣、聖剣、名剣、無銘の剣、なまくら。それらを照らす様に舞い散る火の粉。
「なにが、何が起こったというのだ!?」
コカビエルが慌てふためき、他の皆が周りの風景に唖然とする。
おや、どうやら範囲指定を間違えた様ですね。会長達も取り込んでしまった様です。まあ、固有結界内なら幾らでも補助出来るので問題ありませんね。
「ここは、英雄を目指し英雄に成れなかった守護者の心象風景が産み出した世界。彼は9を救う為に1を殺し続ける事を強制され続けている。ここの全ては剣を内包し、世界は剣で出来ている」
僕が右手を上げるのと同時に、突き刺さっていた剣がひとりでに抜けて浮かび、切っ先をコカビエルの方に向ける。さらに、ありとあらゆる空間から剣が産まれ、同じ様に切っ先をコカビエルに向ける。
「コカビエル、お前の相手は文字通り無限の剣だ。この世界の全てが貴様を殺す」
僕が手を振り下ろすのと同時に剣がコカビエルに向かって飛び出して
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