金字塔のデストロイヤー
第16話
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そうだ。貴様さえいなければ、このような事をせずに済んだ物を!!」
「なるほどね。それはすまなかった」
僕が周囲の事を気にしていなかった所為で彼らはこうして行動してしまった。それは僕の責任でもある。
「……貴様、何処まで我らを馬鹿にする!!」
謝罪が気に喰わなかったのか、全員が激怒して僕に襲いかかってくる。なら、その怒りを受け止めるのが僕の贖罪だろう。
無限の剣製を使わずに、光剣を展開してエクソシスト達と斬り結び、命に関わらない攻撃をその身に刻み続けていきます。
「祐斗、今援護を」
「必要無いです。僕が死ぬまで手出しは無用です。自分の身を守る事だけ考えていて下さい」
部長達が援護をしようとしますが、それを聖剣による結界で止めます。これは僕への罰なのですから。気が済むまで、お相手いたしますよ。
戦いは苛烈さを増していき、まず右腕を切り落とされ、次に左目を潰され、左足、右足を切り落とされ、体中に光剣を突き刺され、突き倒される。
「ふははははは、所詮はこの程度の存在だったのだ。聖剣の統合も丁度終わったわ。私自らの手で葬ってくれる!!」
バルパーが3本の聖剣を束ねた物で地面に転がっている僕の心臓を貫く。
「ついにやったぞ!!これで聖剣は真の輝きを取り戻す事になる。皆も喜べ!!我らの誇りは今この手に戻ったぞ!!」
そうですか。それは良かった。これで僕は彼らから許しを得た事になりますね。まあ、一応聞いておきましょう。勘違いだと困りますからね。
「満足した様ですね」
「ああ、これであの二人を殺し、さらに聖剣を鍛えれば……」
「どうかしましたか?」
バルパーが僕を見下ろしながら、顔を驚愕に染めていき、後ろに下がっていきます。その隙に、擬態の魔剣を左腕に産み出し、切り落とされた四肢を回収して魔剣で繋ぎ止め、自然治癒強化の魔剣と治癒系の魔剣に魔力を注ぎ込み、身体を修復します。
「……化け物」
誰が言ったのかは分かりませんが、それが僕を見ていた人の総意でしょう。
「僕は自分の罪を償っていただけですよ。満足されたのでしょう。ここからは僕の番ですよ。等しく、神の元に送って差し上げましょう。まずはその聖剣からです」
「皆の者、私を守れ!!」
今まで散っていたエクソシスト達が集り、バルパーの前で盾の様に神器を構える。
「さて、とりあえず色々と聞きたい事があるんですが、とりあえず一点。先程の儀式、聖剣を束ねるというのは素晴らしいと思いますけど材料の把握は出来ているんですか?」
「ふん、当たり前だろうが。天閃に夢幻、そし
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