金字塔のデストロイヤー
第16話
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ませんが援護はしませんよ。二人で出来る所までやってください。ただし、命は大事にして下さいよ。生きていればいくらでも治療してあげますから」
「「はい」」
二人が聖剣を抜き放ち、地面に叩き付けられたコカビエルと交戦に入る。
さて、僕は聖剣の方をどうにかしましょうか。
「バルパー・ガリレイ、貴方には聖剣強奪の容疑がかかっている。抵抗する様なら排除せよともね」
「来たか、贋作者よ。聖剣を穢し者よ!!」
「贋作者?」
贋作者という呼び名に首を傾げていると、はぐれエクソシスト達が今まで使っていた量産型の光剣を捨てて、神器を取り出す。その姿を見て、先日から疑問に思っていた事の答えが見つかりました。
「そうか。何処かで見た覚えがあるはずだ。あの日、僕と一緒に集められていた子達か」
あの日、僅かな時間しか会っていなかったので今の今まで分からなかった。
「そうだ。私の聖剣計画の為に集められた者達だ。だが貴様が、贋作者が贋作を量産した事で行き場を失った者達だ!!」
「行き場を、失った?」
「そうだ。貴様が贋作をバラまいたおかげで、私の研究も彼らの神器も不要と見なされたのだ。所有者を選ばず、消耗品として切り捨てる事すら許される貴様の贋作のおかげで我らの夢と誇りは穢された!!」
「僕らは主から与えられた神器を誇りに思っていた。なのに、お前が作る贋作が、僕らの誇りが使い捨てにされるのを、僕らはずっと耐えなければならなかった」
「その果てには使い勝手が悪いからと貴様の贋作を支給される始末」
「だからこそ我らは貴様を教会から追放した。そして貴様の贋作を危険だからと全て処分した。そして穢された聖剣を再び取り戻す為に、我らは行動を起こした。聖剣を束ね、絶対的な力を見せつける為に」
それなのに僕の作った聖剣も持ち出しているのは何故なのでしょうね?他にも疑問はあるのでそちらの方を先に尋ねましょう。
「だが所有者を選ぶ聖剣が使い難いというのもまた事実だ。それをどうするつもりだ」
「その点は既に解決している。聖剣を扱うには特定の因子が必要なのだ。だが、その因子も一定以下を持つ者しかいない。稀にあのゼノヴィアの様な者もいるがな。だが、私は思いついた。一定以下の因子しかないのならそれを抽出して纏める事が出来ないのかを。そして私はそれに成功した。最初期には志願者が殉死したが今ではそのような事もなく因子を取り出す事が出来る様になった」
「なるほどね。それで後は絶対的な力を持った聖剣を用意して、聖剣の穢れを落とそうと考えているのか」
「
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