暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第42話 模擬戦での一幕
[8/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「私、着替えていたかもしれないじゃないですか………」
「見られるのは今に始まった事じゃないだろ?」
「そうですけど………」

と覇気の無い声で答えるなのは。

「………相当参ってるみたいだな」
「………大人気ないです。ああでるかもってティアナの訓練を見た時に感じていたのに、受け応えを聞いているうちに我慢出来なくなって………」
「俺はもっと酷い目にあわせると思ってたぞ?あのバインドした後に砲撃で痛めつけたりとか………」
「バルトさん、私何だと思ってるんですか………」
「管理局の白い魔王」
「魔王じゃ無いですって………」

そう否定した後、暫く押し黙るなのは。
そんななのはの横でなのはが話し始めるまでバルトは静かに待っていた。

「………バルトさん、私間違っていました………?」

そして一番聞きたかった質問をした。

「………どっちもどっちだな。先ずはティアナの戦法だが、あれ自体はかなり有効な戦法だ。囮はかなりリスクがあるが、それでも引き連れてくれている間に様々な攻撃展開を思考できる。……まあ思考する側が囮になってちゃ意味がねえけど」

と笑いながら答えるバルト。

「それは理解しています。私も完全にティアナの突攻だと思ってましたから………あの場に動かなかったスバルがまさか幻影だったなんて………」
「ティアナの奴、ますます奴に似てきた………将来が楽しみだ………」

そんなバルトの様子に自然と笑みが溢れるなのは。

「………少しは元気出たか?」
「はい。ありがとうございます。…で、あの……できれば………」
「分かってる、なのはに関しての問題点だろ?そもそもなのはには1つ重要な要素が欠けていた。自分で何か分かるか?」
「欠けていたもの………?」

そう言われ、暫く考えていたなのはだったが答えが出なかった。

「分からないか?」
「教え方ですかね………?」
「30点かな」
「30点かな………じゃあ何が………」

「ズバリ、コミュニケーション不足だ」

ビシッとなのはに向けて指を差し、そう答えたバルト。

「コミュニケーション不足?でも私、少ないですけどなるべく一緒に食事したり話しかけているつもりですけど………」
「そうだな。なのはは結構誰にでも気軽に話しかけているが、私的な話は少なく、どちらかと言えばほとんど接点が無かっただろ?結局どちらとも壁を作ったまま上辺だけだったって事だ」
「そんな、私は………」
「………まあ百歩譲ってなのははそう努力していたかもしれん。……だがティアナだけじゃない、スバルやギンガだってあまりなのはには相談しないだろ?」
「………確かに」

認めたくなさそうななのはだったが、それでも実際に相談事や悩み事などほとんど相談された事が無かったのは事
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ