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鉄槌と清風
31部分:30:本局航空隊1321部隊
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んだ」

 「なら、早くやれよ、その間あたしが防御しとくから」

 「あぁ、サンキュ…ゼピュロス、『凪』を広域索敵型に術式変更」

 『了解…魔力域及び風域拡散、動体反応集積』

 2発カートリッジがロードされ、テロリストのアジトやその付近空域に、ふぅっと風が優しく吹く。
 その真ん中で、目を瞑り…何かに集中する良彦、放たれる魔力弾は約束どおりヴィータが叩き落してくれる。

 「(小隊全員に通達、敵航空魔導師は4、動いていない魔導師が一人、恐らくこれが隠密魔法の使い手です、座標XX、YY…お願いします)」

 良彦のその念話に答えるように…

 「アイゼンっ…シュワルベフリーゲン!」

 『了解』

 指の間に現れた四つの鉄球をアイゼンで撃ちつけ、それが指定座標に着弾、ぎりぎりでかわしたのか一人の魔導師が着弾後の煙から飛び出す。
 それと共に、空に現れるのは今飛び出した魔導師を入れて4人の魔導師。

 「敵隠密魔法解除、一人ずつ抑える、支援を頼む」

 フルバック以外の四人が、相手魔導師に一気に近づく…良彦の前には隠密魔法を張っていた魔導師。

 「ち、こんなガキが相手かよ、さっさと応援いかねーと後で文句いわれんな」

 良彦をみて、そんな言葉を吐くテロリスト…良彦はそれを気にした様子も無く。

 「此方は管理局だ、抵抗しなければ弁護の機会も与えられる、大人しく投降しなさい」

 冷静に相手の権利を延べ投降を促す…

 「ふざけんな、ガキが、ぶっ殺してやる!」

 と、逆に激怒する魔導師。

 「そうか…なら、無理矢理引きずっていこう」

 いつもの用に、左手を前、右手を腰に構える良彦。

 「はっ、ベルカ式なんざ、距離取っちまえばこっちのもんじゃねーか」

 いって、距離をとり魔力弾を放つ、色は灰色…数は10個ほどか。

 「…アホかお前…ベルカの騎士にはな、1対1で…負けはねーんだよ!」

 飛来する魔力弾が良彦の間合いに入ると同時、スピードが落ちる…手の届く範囲のものは『弾き』で消して、届かないものは魔力を集め打ち消していく。

 「な、に…何したんだガキ!」

 更に逆上してただただ魔力弾を連射する魔導師…何回か、撃ち消していると、相手に一瞬の隙…。

 「『貫き』」

 その隙を逃す事なく、高速移動魔法を発動、数初ほど残っている魔力弾は、風の結界を強め弾く…そのためにカートリッジを1発ロード。
 逆上している魔導師の目の前に移動し、驚いた顔をした相手に…青の魔力光と風を纏った右掌底を振りぬく…ぎりぎりで張られたシールドを青い魔力光が打ち砕き、掌底に纏わり付いていた風が掌の中に圧縮される。

 「風拳・圧!」

 シールドを砕いて
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