月光校庭のエクスカリバー
第38話
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どうせドレスブレイクを狙っているんだろう。
紫藤に忠告しようか少し考えたが、模擬戦とはいえ勝負だ。なら、終わるまでは言わないでおくか。
「・・・気を付けてください。イッセー先輩には触れるだけで服を消し飛ばす技があります」
と、小猫が紫藤に忠告した。
「小猫ちゃん!なんでネタバレ!?」
「・・・最低な女性の敵です」
もっともだ。
「なんて最低な技なの!悪魔に堕ちただけじゃなく、心まで邪悪な変態に成り下がるなんて!」
「訂正だ、紫藤。悪魔になってから変態になったんじゃなく、人間のころから変わらず変態だった」
その辺りは悪魔になっても対して変わってない。
「朔夜まで!?てか、そんな訂正いらねぇ!」
「悪い。悪魔が皆お前みたいな変態じゃないと訂正したくてな」
「俺へのフォローは無しか!」
この件に関してはフォローの余地はない。むしろ反省しろ。
「性欲の塊か。私は実に悪魔らしいと思うけどね」
その辺りは魔王のお墨付きをもらっている。
「ゴメン」
復讐に駆られている祐斗ですら謝る始末。空気をぶち壊したな。
「気を取り直して。燃え尽きろ!そして凍りつけ!『火燃剣』!『氷空剣』!」
祐斗は火の魔剣と氷の魔剣を創り出し二刀でゼノヴィアに迫る。
騎士の速度を活かした連撃ではあったがゼノヴィアは最小限の動きで躱し、聖剣を横薙ぎに一閃。
「甘いっ!」
ギィィィィン!!
一撃で祐斗の二本の魔剣を破壊した。
「我が聖剣は破壊の権化。砕けぬものはない」
ゼノヴィアはそのまま聖剣を振り上げ、地面に突き刺すように一気に振り下ろした。
ドォォォォン!!
地震と間違えるほどの揺れを起こし、土煙が舞った。
煙が収まるとそこにはゼノヴィアを中心に半径5mほどのクレーターが出来上がっていた。
「有象無象の全てを破壊する。『破壊の聖剣』の名は伊達じゃない」
なんて破壊力だ。ただの振り下ろしでこの威力。
これは悪魔とか関係なしに掠るだけで大ダメージになる。
相手に攻撃させずに攻める方がいいな。正面からの打ち合いはよほどの力自慢じゃないと。
「わけられてなおこの破壊力。七本全て壊すのは修羅の道か・・・」
この威力を見てなお復讐の影は消えていない。
解釈を変えれば、最も破壊力のあるエクスカリバーであの威力と取ることもできるがそれでも気休めか。
「それじゃそろそろ決めちゃいましょう!」
紫藤は先ほどよりも速度を上げて攻撃している。それでも何とか順応しているがこのままだとジリ貧だろう。体力的な問題もある。
「いい動きね。さぞ主に鍛えられたのでしょうね!」
「当たり前だ!ご主人様のしごきが激しくてね!だから頑張れちゃうわけですよ!こんな風にな!」
「『Boost!!』」
「行くぜ!ブーステッド
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